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一般に、二次ポンプの台数運転は、空調機に要求される流量(または、流量の関数となる送水圧力)を検出し、
ポンプ運転の増減段が行われています。 |
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実際には、自動制御システムで緻密に運用されていますが、設定値の調整不備や空調機の運転方法の変更
などで適切な増減段が行われていないない場合があります。 |
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図は、台数制御運転システムの流量検出計器の設定値を調整し、最適な増減段運転を行った事例です。
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二次側負荷の少ない土曜日を除き、月曜日から金曜日の二次側負荷がほぼ一定の期間に設定値を順次調整
したものです。 |
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月曜日には、ポンプ3〜4台運転であったものが、最終調整の終了した金曜日には、終日2〜3台運転となって います。 |
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建物は、延床面積30,000uの都内に立地される高層のオフィスビルです。 |
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結果的には、25%程度(調整開始の9月30日のデータと調整後の10月3日の電力比較)の電力削減が図れました。 |
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実施条件 |
・二次冷水ポンプ18.5kW-4台(計74kW) |
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・二次側定格負荷6,700MJ/h |
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・試行時の負荷約3,000MJ/h(45%) |
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・実施期間 平成15年9,10月 |
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* 台数制御運転は、建物竣工後、運用開始時に見直すことが重要です。
特に、空調機の制御弁の調節が不可欠です。制御弁の調節により、処理される冷水の温度差が適切(一般の空調では5℃程度)になればポンプへの過大な送水要求がなくなります。
その結果、二次ポンプの適切な運転につながり、無駄なエネルギー消費が避けられます。 |