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夏期、除湿・再熱制御中止による省エネルギー効果
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室内の湿度を、ある目標値に安定的に維持する空調システムとして、除湿・再熱制御(単に再熱制御とよぶこ
ともあります)を行う場合があります。
一般のオフィスビルでは、特別の要求がなければ、再熱制御を中止しても環境に大きな変動を起こしません。
(過冷却分の冷水熱量と再熱用の蒸気熱量で5%程度の冷凍機やボイラーの消費エネルギー削減が期待で
きます)
図は再熱制御を中止したビルの実績を示したものです。
建物は、延床面積80,000uの東京近郊に立地される高層のオフィスビル(地域熱源受入)です。
 
実施条件: ・室内状態 平成12年度(再熱制御;温度26℃、湿度45%)
平成14年度(再熱制御中止;温度26℃)
  ・実施時期 両年度とも7/1〜9/30、9:00〜18:00
(土曜、日曜を除く)
  ・外気のエンタルピーを基準として、両年度の1時間毎の受入熱量を散布図に示したものです。


*省エネ効果グラフに示すように、この建物事例では、約5.5%の地域熱源受入熱量(冷水+蒸気)の節減が図れています。 また、7月と8月の室内環境(相対湿度)を、時間別頻度グラフで 確認すると、相対湿度45%に対し、再熱を中止しても50%程度の状態が保たれています。 再熱制御運転を行う場合でも、外気が特に高湿度になる入梅時期などの一時期だけですみそうです。

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