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ピンチテクノロジー
販 売 終 了
ピンチテクノロジー 巽 浩之/松田一夫 著
A5判 228頁 定価(本体3,400円+税)
わが国で唯一の実践的ガイドブック
ピンチテクノロジーとは何かという基礎的な解説から最新の技術・手法までをとりあげた実用書。ピンチ解析ツールCD-ROM・体験版付き。
「発刊に寄せて-東京大学名誉教授 吉田邦夫」より
本書で解き明かされるピンチテクノロジーは、とかく理解し難いとされる熱力学法則を熱利用線図という図式表示法により誰もが容易に取り込むことを可能とする。熱と電力をエネルギーの質の観点から評価、数値化し、両者の需給バランスに対して最適なエネルギーシステムの構成を示す。そして種々の操作の本質的不可逆過程を極力回避することにより、エネルギー消費量の削減を導き出す。個別プラントの熱利用最適設計から工場全体、さらに広域全体熱利用システムの最適化にまで対象が拡大されるところとなって、その有用性が一層認められるところとなっている。さらに物質の流れも取り込んだ最適インテグレーションへの橋架けとして水や水素システムの最適化が例示される。

■目次
1 序論
1.1   はじめに
1.2   ピンチテクノロジーとは
1.3   技術体系の概要
2 基礎編
2.1   例題プロセスの説明
2.2   ピンチ検討手順
2.3   データ抽出(Stream Data、Utility Data)
2.4   プロセスの熱収支と熱回収
2.5   熱複合線図とピンチの原則
2.6   加熱・冷却限界線図と用役の最適配分
 2.6.1 用役の種類と選択
 2.6.2 加熱・冷却限界線図の作成方法
 2.6.3 加熱・冷却限界線図を使った用役の最適化
 2.6.4 例題プロセスの用役最適化
2.7   最小接近温度差ΔT minの設定
 2.7.1 エネルギーコストと設備コストのトレードオフ関係
 2.7.2 Area Targeting手法
 2.7.3 例題プロセスの最適ΔT min
 2.7.4 経験則によるΔT minの設定
2.8   プロセスの改良
2.9   熱交換ネットワーク設計の基礎
 2.9.1 熱交換ネットワークの表現法:グリッドダイアグラム
 2.9.2 熱交換ネットワークの設計手法
2.10   熱交換ネットワーク設計と解析の応用
 2.10.1 既存プロセスのクロスピンチ解析
 2.10.2 複数の用役を使用する場合
 2.10.3 ネットワークの構造:ループ,スプリット,パス
 2.10.4 ネットワークの展開と最適化
 2.10.5 既存ネットワーク改良のための新しいアルゴリズム
3 応用編
3.1   蒸留塔の熱解析:カラムターゲット法
 3.1.1 蒸留塔の加熱・冷却限界線図
 3.1.2 例題プロセスへの適用
 3.1.3 工業上の適用事例紹介(出光石油化学)
3.2   常圧蒸留設備の大規模熱回収システム
 3.2.1 ピンチ解析結果
 3.2.2 改造例
 3.2.3 改造検討の進め方
 3.2.4 実績
3.3   ヒートエンジン/ヒートポンプ
 3.3.1 ヒートエンジン
 3.3.2 ヒートポンプ
3.4   低温プロセス
 3.4.1 熱交換に伴うエクセルギー損失のターゲット
 3.4.2 プロセスにおけるエクセルギー損失
 3.4.3 プロセス条件変更によるエクセルギー損失削減
 3.4.4 冷凍サイクル所要動力のより精度の高い求め方
3.5   バッチプロセス
 3.5.1 バッチプロセス解析手法
 3.5.2 検討事例-1
 3.5.3 検討事例-2
 3.5.4 検討事例-3
 3.5.5 まとめ
4 発展編
4.1   工場全体エネルギーシステムの最適化
 4.1.1 統合エネルギー効率
 4.1.2 R-Curve解析法
 4.1.3 工場全体プロファイル解析法
 4.1.4 ロードマップ
 4.1.5 適用事例(三菱ガス化学)
4.2   工場地域熱共有の最適化
 4.2.1 オランダロッテルダム工業地域の検討事例
 4.2.2 千葉工業地域の検討事例
 4.2.3 ロッテルダムと千葉の比較
4.3   水のピンチテクノロジー
 4.3.1 工場における水の諸問題
 4.3.2 水のピンチテクノロジーの開発と実績
 4.3.3 水のピンチテクノロジーのコンセプト
 4.3.4 検討手順
 4.3.5 適用事例
 4.3.6 ロードマップ
4.4   水素ピンチ解析法
 4.4.1 水素ネットワーク-精油所を例として
 4.4.2 水素ピンチ解析法のコンセプト
 4.4.3 検討手順
 4.4.4 適用事例
 4.4.5 まとめ
5 実施編
5.1   ピンチ検討プロジェクトの進め方
 5.1.1 単独プロセスのピンチ解析の留意点
 5.1.2 工場全体エネルギーシステムの最適化プロジェクトの進め方
 5.1.3 プロジェクトの検討体制
 5.1.4 ピンチ検討プロジェクトエピソード紹介
5.2   ピンチ検討に用いるソフトウェア
 5.2.1 熱ピンチ解析ツールSuper Target R
 5.2.2 水ピンチ解析ツールWater Target TM
 5.2.3 動力・蒸気系モデリングツールProSteam
 5.2.4 熱ピンチ解析ツールHERP/HENS
6 ピンチテクノロジーの今後の展開と将来への期待
6.1   ピンチテクノロジーによるESCO事業の推進
6.2   地球温暖化防止問題とベンチマーク
6.3   更に大幅な省エネを目指す動きとピンチテクノロジーの展開
7 診断例
7.1   ピンチテクノロジーによる工場の簡易診断
 7.1.1 現在の設備と運転
 7.1.2 現状解析
 7.1.3 対策
ピンチテクノロジー関連の参考文献リスト
索 引
添付CD-ROMの使い方
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