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新版 ビル・建築設備の省エネルギー
新版 ビル・建築設備の省エネルギー 表紙
中原信生 著
A4判 上製454頁 定価(本体12,000円+税)

決定版!!
設備設計・保守管理からリニューアルまでの省エネルギー実践マニュアル

本書は1983年に初版が発行されたものの全面改訂版であり、最新の社会的・技術的動向を踏まえて、ビル・工場における建築設備の省エネルギーに関する設計技術と管理手法を集大成したもの。
ビルや建築物を真に省エネルギー的なものにするためには、空調・衛生・電気等の建築設備から建築そのものに至るまで、設計と管理手法についての十二分な知識が必要となる。
本書は、ビルの計画・設計から管理に至るプロセスの系統的な連携を視野に入れた技術書であり、ビル設備設計・保守管理からリニューアルに関わるすべての技術者に向けた実践マニュアルとなっている。

本書の特徴
  基礎・設計編と応用・管理編に分け、それぞれ100項目にまとめて有機的な関連をもたせて具体的な解説がなされており実践的である。
  設計から管理に至るまでの省エネルギー化の手法と、その効果の検証に必要な技術データが系統的かつ詳細に記載されている。
  設備機器の性能と特徴等が豊富な図表類によって記載されており、設計時の選定や運用時の最適化を図る際に活用できる。
本書の活用方法
  ビルのライフサイクル計画
  最適運用を考慮した省エネルギー設計・計画
  省エネルギー化のためのリニューアル計画
  ESCO事業の計画と検討
  エネルギー需要負荷の推定
  省エネルギー実施マニュアルの策定
  省エネ機器の導入試算
  省エネ機器およびシステムの性能管理・評価
  省エネルギー診断における改善策の策定
  最適運転へのチューニング
  ビルの管理標準の設定
  ISO9001、ISO14001のマニュアル作成

目 次
基礎・設計 編
 
1. 建築全般に関する知識
1)建築の構造
2)建築の形・色・方位
3)建築の高さと大きさ
4)断熱法と室内環境
5)窓
6)太陽と建築
7)日射の遮へい
8)建物内の圧力分布
9)煙突効果と竪穴・サッシュの性能
10)建物の熱的特性の評価指数(デグリーデーとPAL)
11)建築と設備との取合いと搬送エネルギー
12)ライフサイクル評価
2. 建築のエネルギー消費に関する知識
13)エネルギーの消費と価格の変遷
14)建築のエネルギー消費の基本式
15)各種建物のエネルギー消費の動向
16)エネルギー有効利用の評価指数
17)CEC/ACの性格と意義
3. 暖冷房負荷に関する知識
18)暖冷房負荷の種類と計算式
19)暖房負荷と冷房負荷の対比
20)建築における蓄熱
21)窓からの負荷と壁からの負荷
22)ガラス窓負荷の軽減
23)負荷の地方性の評価
24)外気負荷の特性と割合
25)温湿度設計条件
26)風量決定の要因と決定法
27)年間負荷と頻度分布のパターン
28)負荷変動への対応
29)同時負荷率と装置の容量
30)水分と潜熱
31)ペリメータ負荷とインテリア負荷
32)夜間蓄熱負荷
33)室内混合損失と混合利得
34)暖冷房負荷の推定表と実験計画法
35)外気制御と熱回収による負荷の軽減
36)システム負荷と過剰熱損失
37)結露の知識
4. 室内環境と空気の性質に関する知識
38)体感温度指標と保健性
39)衣服の効果
40)換気と外気取入れ
41)ビルの環境基準
42)空気清浄の確保
43)喫煙と空気汚染対策
44)湿り空気と湿り空気線図
45)空調システム要素と空調過程
46)冷却・減湿の過程と方法
47)条件緩和による風量低減と外気冷房効果の増大
5. 空調システムに関する知識
48)空気調和のダイアグラムとエネルギーの流れ
49)空調システムの分類
50)各種システムのエネルギー特性の分類
51)全空気方式の概要
52)全空気方式の環境・エネルギー性能と状態変化図
53)水―空気方式の概要
54)水―空気方式の環境エネルギー性能と状態変化図
55)パッケージ方式の概要
56)パッケージ方式のエネルギー・環境性能
57)外気処理用空調機の役割
58)ファン・ポンプの特性と所要動力
59)ファン・ポンプと管系との組合せ
60)ファン-ダクト系の風量制御特性
61)ポンプ-配管系の水量制御特性
62)ダクトや配管のエネルギー損失
63)ダクト系の煙突効果と圧力調整
64)大空間・工場などの空調適用
65)局所空調・局所換気の適用
66)直接暖房
6. 熱源システムに関する知識
67)エネルギー源のフローとヒートソース・ヒートシンク
68)熱源システムの種類と特徴
69)冷凍機のサイクルと成績係数
70)吸収冷凍機の原理と構造
71)冷凍機の省エネルギー化
72)冷凍機の部分負荷特性とシステム効率の向上
73)燃料の種類と性質
74)ボイラの種類と効率特性
75)熱回収システム
76)太陽エネルギー利用システム
77)太陽エネルギー利用システムの効率向上
78)地域給熱の位置付けと省エネルギー化
79)単一エネルギーと複エネルギーのシステム
80)蓄熱システム
81)蓄熱槽効率の向上
82)氷蓄熱システムとその評価
83)温度プロフィルによる蓄熱運転性能評価
7. 採光・照明に関する知識
84)昼光率と昼光照明
85)窓側調光
86)照明用電力の計算と省エネルギー法
87)照明熱の除去と空調との組合せ
8. 電気と自動制御に関する知識
88)配電方式と電路損失
89)有効電力と力率
90)変圧器のバンキング
91)電動機の効率と速度制御
92)可変速電動機の特徴と選定・注意事項
93)電動機の起動制御
94)エレベータとエスカレータのエネルギー特性
95)自動制御の種類と構成
96)制御動作と制御パラメータ
97)計算機制御とBEMS
9. 給水・給湯に関する知識
98)給水方式とエネルギー特性
99)給湯方式とエネルギー特性
100)太陽熱給湯と貯湯の高効率化
応用・管理 編
1. 省エネルギー手法の概要
A)建築と設備の省エネルギー手法の役割分担,その効果と目標値
B)新築ビルの省エネルギー手法のチェック表
C)既設ビルの省エネルギー手法分類表
D)既設および新設ビルの省エネルギー手法採用の実態
E)経済性の評価
F)運転性能検証と故障検知・診断
2. 建物に直接関連する省エネルギー対策
1)壁や窓回りを改造して断熱化する
2)屋根や床を改造して断熱化する
3)窓・窓ガラスを断熱化する
4)明り障子や雨戸等を取り付ける
5)ブラインドやカーテンの取付け,開閉制御等
6)ルーバや庇を取り付ける
7)窓ガラスを改修する
8)屋根散水や貯水を行う
9)玄関扉を改造する
10)窓の目張り,気密構造化を行う
11)壁の隙間を補修し,目張りをする
12)反射ルーバや庇を取り付ける
13)室の内装を明色化する
14)サッシュを改造して開けられる窓を作る
15)付設温室を設ける
16)窓回りを集熱構造化する
3. 空気調和設備の改修・増設等による省エネルギー対策
17)全熱交換器を取り付ける
18)熱回収ヒートポンプシステムを採用する
19)廃気・廃水からの熱回収を行う
20)冷凍機冷却水から熱回収を行う
21)空調排気・還気を換気等へ再利用する
22)冬期の太陽熱負荷を回収する
23)蓄熱槽方式に改造する
24)蓄熱槽および蓄熱システムを改修する
25)エネルギー源やヒートソース・ヒートシンクを変更する
26)冷熱源装置の種類を変更する
27)夜間電力を利用する
28)太陽熱利用(冷暖房・給湯)を採用する
29)熱源システムの運転制御方法を改善する
30)変風量(VAV)システムに改造する
31)変水量(VWV)システムに改造する
32)開放型水回路に動力回収装置を取り付ける
33)ダクト・配管系の断熱を強化する
34)ダクト改造によりファンの静圧を低下させる
35)効率のよいファン・ポンプと取り替える
36)利用温度差を大きくとって流量を減らす
37)空調ゾーニングを再考し,ゾーン分割数を増す
38)空気調和方式を変更する
39)中間期における外気冷房制御の適用を行う
40)外気取入れ制御システムを導入する
41)空気分布法を改良する
42)効率のよい速度制御方式に変更する
43)空調の自動制御方式を変更し,制御ゾーンを増設する
44)室内圧力の調整により隙間風を防止する
4. 給排水衛生・照明・電気設備の改修・増設等による省エネルギー対策
45)給湯システムを改良する
46)給湯系の断熱を強化する
47)給排水・衛生システムを改良する
48)照度コントロールを追加する
49)照明の配線回路を分割する
50)タイマ・スイッチにより照明の自動点滅を行う
51)照明器具それぞれに個別スイッチを取り付ける
52)局所照明を実施する
53)高効率なランプ・灯具を採用する
54)力率改善制御を行う
55)契約容量の低減,デマンド制御の採用
56)太陽光発電を導入する
57)コジェネレーションを導入する
5. 設備の運転管理による省エネルギー対策
【外気取入れ量の調節】
58)空調時の外気取入れ量を減らす
59)予冷熱時の外気取入れをやめる
60)炭酸ガス濃度により外気取入れ量を調節する
61)中間期・冬期に外気取入れ量を調節する
【過冷過熱の防止】
62)手動でこまめに調整する
63)自動制御により調節する
64)送水送風温度の設定変更を行う
【温湿度条件に関するもの】
65)空調室の設定温湿度の変更を行う
66)外気スケジュールを調整または導入をする
67)時間外等の温度条件を緩和する
【冷温風の混合,同時冷暖房による損失を減らす】
68)再熱をとりやめる
69)2重ダクト方式における冷温風温度を調節する
70)ペリメータユニットへの送水温度,インテリア系統の送風温度を調節する
【空調運転の制限】
71)非使用室の空調を停止する
72)空調運転時間を短縮し,残業時間の空調をとりやめる
73)残業時間の空調を制限する
74)局所空調(空調作業域の集約)を行う
【空調設備の運転管理】
75)熱源設定温度・圧力等を調節する
76)熱源の台数制御の実行または調節を行う
77)蓄熱槽容量を調節する
78)ファン・ポンプの台数制御および調節を行う
【照明設備の運転管理】
79)作業スペースの照明を間引きする
80)始業前点灯時間を短縮・制限する
【給湯設備の運転管理】
81)不要な給湯をとりやめる
82)給湯の時間と範囲を縮小・制限する
83)給湯温度を低くする
84)給湯温度に応じてボイラや貯湯槽を分離する
【動力設備の運転管理】
85)エレベータ・エスカレータの運転を間引きする
86)中間期に自動扉を手動にする
6. 設備の保守管理,建物の住まい方等による省エネルギー対策
【保守管理による省エネルギー対策】
87)ダクトの空気洩れの点検修理を行う
88)空調機コイル・フィルタを清浄にする
89)冷凍機コンデンサ・エバポレータを清浄にする
90)自動制御機器の点検修理を行う
91)効率低下機器の補修・交換を行う
92)計量器の増設により監視を強化する
93)灯具の清拭・古いランプの取替えを行う
94)室内表面を清拭して照明効率を向上させる
【住まい方その他による省エネルギー対策】
95)廊下・ホール等の消灯・間引きを行う
96)照明スイッチの点滅を確実に行う
97)窓際の照明を消す
98)ブラインドの開閉を確実に実行する
99)玄関扉・階段扉を必ず閉める
100)窓を手まめに開閉する
付図および付表
   付-1  太陽位置図
付-2  日差し線図
付-3  直接昼光率
付-4  東京の設計用日射量
付-5  窓ガラスからの標準日射熱取得
付-6  暖冷房設計用外界条件
付-7  夏期冷房計算用実効温度差
付-8  ガラス窓の遮へい係数と熱貫流率
付-9  各種材料の熱的特性
付-10 蓄熱係数表
付-11 暖房デグリーデー値と暖房日数
付-12 拡張デグリーデー図
付-13 PAL線図
付-14 暖房設計用地中温度
付-15 断熱構造の例
付-16 日本における工業用空調の室内条件の実例
付-17 環境TACから気象TACを求める推定表(ペリメータ域暖冷房ピーク負荷計算用)
付-18 材料の透湿率(湿気伝導率)
付-19 着衣の熱抵抗(クロ値)
付-20 快感に対する着衣の影響線図
付-21 新有効温度
付-22 湿り空気線図
付-23 温水の密度と比熱
付-24 湿り空気表
付-25 飽和蒸気表
付-26 湿度表(吊下げ乾湿計)
付-27 湿度表(通風乾湿計)
付-28 ダクトの摩擦抵抗線図
付-29 円形ダクトと長方形ダクトの換算
付-30 ダクト・配管系の局部抵抗
付-31 水配管摩擦抵抗線図
付-32 温水配管摩擦抵抗線図
付-33 蒸気配管摩擦抵抗線図
付-34 配管・ダクトの断熱と熱損失率表
付-35 HCFC-22のモリエル線図
付-36 HCFC-123のモリエル線図
付-37 HCFC-134のモリエル線図
付-38 アンモニアのモリエル線図
付-39 照度基準
付-40 各種材料の反射率
付-41 各種資本係数表
付-42 コスト上昇率を考慮した資本係数表
付-43 未利用エネルギー活用技術開発テーマ
付-44 電力会社料金
付-45 給湯温度と給湯量
付-46 現場における風量測定技術指針案
付-47 SI単位および従来単位との関係
付-48 従来慣用単位の換算表
付-49 エネルギー換算表
付-50 気象データ
文  献/索 引
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