[前頁] [次頁] [省エネ大賞]
〔通商産業大臣賞〕(2件)(その1)
平成10年度(第9回)
冷凍冷蔵庫『PAM野菜中心蔵R-S44PAM/R-S38PAM』
株式会社 日立製作所 冷熱事業部)
(東京都港区西新橋2-15-12 03-3516-1699

使い勝手で好評の『野菜中心蔵』に、日立独自の次世代制御技術PAM*を搭載し、圧縮機回転数を全域で高効率に運転制御。低速域を拡大して業界トップクラスの省エネと、高速域を拡大して業界最短レベルの凍結時間による高品質冷凍を両立しました。さらに、使い方による〈ソフト省エネ〉と、力率改善による〈社会的省エネ〉も新提案。総合的な省エネ化を追求しました。

※’98年9月26日新聞報道による
*パルス電圧振幅波形制御方式(Pulse Amplitude Modulation)

PAM制御で、業界トップクラスの省エネを実現
●主な仕様

*1. 「JIS・消費電力量試験(B法)」による。(周囲温度25℃・扉開閉なし)
*2. 「(社)日本電機工業会・自主基準の消費電力量試験」による。
   (周囲温度25℃・扉開閉あり)


省エネ&ハイパワー技術のポイント
冷却能力を制御する圧縮機用直流モーターの回転数制御は、モーターに加える電圧の高低で行います。従来のインバーター制御は、一定電圧のパルス幅を変化させて平均電圧を変えるPWM*制御。しかし、省エネのために低速化するほどモーター効率が低下する問題があり、低速化、高速化ともに制約がありました。これに対してPAM制御は、低速回転域では低電圧、高速回転域では高電圧に切り替える新しい制御システムです。全回転域での高効率運転が可能になり、回転数域も従来の約2倍(当社比)に拡大。PAM制御対応ワイドレンジ圧縮機の開発とあわせて、省エネとハイパワーの両立が実現しました。

*パルス幅波形制御方式(Pulse Width Modulation)

PAMならでは、新概念の省エネ機能
製品自体の〈ハード省エネ〉に加え、使い方による〈ソフト省エネ〉機能を新設。食品量が少ないときなどは、「おさえめ」運転モードにセットすると、圧縮機を低速回転域におさえ、さらに省エネ化が可能です。

PAMにより、力率もインバーター冷蔵庫の約75%から約95%へ約3割(当社比)もアップ。電力設備への負荷を軽減して、〈社会的省エネ〉も図りました。

「PAM急冷凍」で、細胞組織を傷めにくい高品質冷凍
「PAM急冷凍」にセットすると、圧縮機が最高速でフルパワー運転。食品中の水分が凍る最大氷結晶生成帯通過時間を業界最短レベルの約25分*に。細胞組織内の氷結晶の成長をおさえ、細胞破壊を防ぐため、解凍時のドリップ(うまみや栄養分を含む液汁)の流出が少なく、鮮度・風味がキープできます。

[前頁] [次頁]


Copyright(C) ECCJ 1996-1999 [省エネ大賞]