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ホテルの省エネのポイント |
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●燃焼の合理化 給湯・空調を目的とした蒸気・温水を多く消費するため、ほとんどのホテルでボイラー が使用されています。省エネ法では、燃焼の合理化のための基準として基準空気比 (1.2 〜1.3)を定めています。これは、ボイラーの定期点検時(通常は年2回程度) に調整すれば可能であり、費用を伴わない省エネ対策です。 |
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●蒸気の熱損失防止 製造された蒸気の内、約20%程度が損失といわれています。この対策として、蒸気 トラップの保守点検による損失防止があります。つまり、故障の多いトラップを正 常な状態で維持することが重要です。次が蒸気弁・フランジ等の保温で、これらが 裸の状態であればそこから熱が損失することは当然です。この対策として弁類を断 熱することで、相当の損失防止による省エネ効果を得ることができます。 |
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●客室外調機の温度設定 宿泊部門の外調機は、ほとんどのホテルが年間24時間運転しています。客室部門の 空調エネルギー使用の大小は、外調機の運転及び温度設定が大きく影響しています。 外調機の処理温度(外気を冷却・加熱して送風する温度)は外気の状態を考慮し、 必要以上に冷却加熱しないことが省エネのポイントです。 |
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●宴会場の空調管理 宴会場の使用形態は婚礼・会合・会議等様々で、時間も昼夜問わず使用されています。 また、都市部のホテルでは、年間を通して冷房運転をしています。このため、冬期・ 中間期においては省エネのために外気冷房が実施されています。また、多様な室内 環境の確保の観点より空調システムは年間で冷暖房が可能な4パイプ方式(冷水・温 水が同時に使用でき、冷暖房の選択が可能なシステム)が多く採用されています。 この方式は運転の方法や温度設定により大きなロスを生じる ことがあります。代表 的な例は、同一系統で暖房と冷房を同時に行うといったケースで、混合損失(ミキ シングロス)とよばれるものです。この対策(省エネのポイント)は、状況に応じ た温度の設定および、自動制御の保守点検の実施が効果的です。 |
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●厨房給排気のバランス 厨房内は、内部の臭気を外に出さないため、室内を弱い負圧とするのが理想的です。 しかし、現実は強い負圧となっている場合が多く、このため客席の空気を排気して います。最悪のケースでは、ホテル全体が負圧になり、入口より外気が吹き込む状 態も見受けられます。省エネのポイントは、厨房内の給排気バランスを、理想状態 に保つことを基本とするため、必要以上に排気ファンを運転しないことです。また、 改造時に省エネ運転が可能となるよう調理機器毎に給排気ファンを系統分割するこ とが理想的です。 |
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●白熱球から蛍光タイプへの更新 ホテルは24時間稼動していることから、共用部分の照明の点灯時間が長くなってい ます。特に、ロビー・客室のエレベータホール・廊下等の照明は常時点灯しているため、 白熱球から蛍光タイプへ更新することで相当の省エネ効果を得ることができます。 また、投資額も短期に回収可能です。 |
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