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4.商業施設における部門別の省エネ対策


商業施設の部門別の省エネ対策を紹介します。これらを参考に省エネ活動を推進しましょう。

物販部門 | 管理部門 | 駐車場 | 食品部門 | 飲食店

物販部門


施設の中で最も面積割合の大きな部門です。特に百貨店の一階部分の物ヘ照度が高く、白熱電球の割合も多いため、照明に消費する電力が非常に大きくなっています。なお一階部分の出入口からの外気侵入が大きな空調負荷となっています。

1.出入り口に風除室を設けましょう。
2.照明設備は効果的な演出を行い、白熱電球の割合を減らしましょう。
 出入り口および窓の付近は昼光利用を検討しましょう。
3.省エネタイプのインバータ照明を採用しましょう。
4.空調の冷し過ぎ、暖め過ぎに注意しましょう。
5.中間期、冬季の冷房は外気冷房を採用しましょう。
6.冷暖房シYン中はCO2制御など、在館人員に応じた外気量の取入れをしましょう。

 
 
 
 
管理部門


事務所エネルギー消費は空調、照明・OAコンセントなどのエネルギーが大半を占めます。売り場照明はスケジュール管理等、一斉点灯が効果的ですが、管理部門は柱スイッチによる基本照明の点滅が主体です。なお、社員用の食堂は飲食店と同様のエネルギー消費構造です。

1.事務所やバックヤードは用途毎に稼動時間が異なるため、個別空調にしましょう。
2.照明区分を細分化して、不使用箇所の消灯に努めましょう。
3.冷房・暖房の設定温度は、冬20℃、夏28℃にしましょう。
4.照明器具はインバータ型へ更新しましょう。
5.事務室等は昼光利用、ロッカールーム等は人感センサーによる点滅を導入しましょう。

 
 
駐車場


百貨店は地下駐車場、機械式駐車場、立体駐車場が多く、大型ショッピングセンターは屋外、及び外壁開放型の屋内駐車場が主流です。駅ビル型のショッピングセンターは自社の駐車場を持たず、公共の駐車場を共用するケースが多いのが特徴です。
主な消費エネルギーは換気と照明で、他部門よりエネルギー密度はかなり小さくなっています。

1.必要最低限の照度を確保すると共に、閑繁に応じ、照明区分を細分化して、管理を徹底しましょう。
2.COセンサーを設置し、基準濃度に応じた換気をするよう管理しましょう。
3.アイドリングストップを励行するよう注意を喚起しましょう。
4.排ガスを減少させるため、車速が遅くなるように車路を工夫しましょう。

 
 
 
食品部門


食品部門は面積比率が小さいのに対し、エネルギー消費密度が大きく、特に食品のための冷凍・冷蔵のエネルギー消費が大きいのが特徴です。面積当りの来店客密度は他部門より大きく、特に夕方に集中します。 近年は出来たてコーナー、ケータリング等の売り場内調理が急増しておりそれに伴う調理用のエネルギー消費も増加傾向にあります。

1.食品の冷凍冷蔵ケースの冷気の影響でスーパーでは冷房時の室温が低くなりすぎる傾向があります。冷し過ぎに注意しましょう。
2.食品は適正温度で管理し、オープン型ショーケースの冷し過ぎに注意しましょう。
3.閉店時はナイトカバーなどで冷気漏れをなくしましょう。また、冷蔵ケースのガラス扉はこまめに閉めましょう。
4.圧縮機一体型冷蔵機器の低減に努めましょう。

 
 
 
食品冷凍機
飲食店
 


面積比率は小さいが、調理用のガスや電気の消費が大きく、これに伴う空調・換気エネルギーも大きく、他の部門に比べエネルギー消費密度が高いのが特徴です。照明も間接照明やコードペンダント等を多用するため照度に比し照明負荷も大きくなります。

1.調理用のガス器具の口火はこまめに消しましょう。また適正な火力で完全燃焼するよう空気孔を調整しましょう。
2.排気ファンと外気処理空調機の風量はガスの使用量に応じて段階的に増減する装置を導入し、電力消費を低減しましょう。
3.給水、給湯量低減のため、食べ残し等を取り除いてから洗浄しましょう。
4.食材保管用冷蔵(凍)庫は出し入れの回数、時間が短くなるよう管理しましょう。
5.店舗ごとに水・ガス・電気のエネルギー消費を計量し使用量をチェックしましょう。
6.個別空調の切り忘れ等を中央監視で確認出来るようにしましょう。
7.各店の空調、冷凍機など機器類ンテナンスは各店任せではなく、事業者側がメンテナンス基準を設置し、一括管理しましょう。
 
 
 
 
 

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