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〔省エネルギーセンター会長賞〕(14件)(その6)
平成11年度(第10回)
ルームエアコン
「ビーバーエアコン“三重奏”SRK28BLSV」
三菱重工業株式会社 冷熱事業本部 空調冷機部 (愛知県西春日井郡西枇杷島町旭町3-1 TEL:052-503-1817)

オゾン層を破壊しないHFC冷媒R410Aを採用し、地球温暖化防止のために極めて高い省エネルギー性を実現したエアコンを開発しました。
このため(1)心臓部であるスクロールコンプレッサーの新設計による、大幅な性能改善(2)インバーターの効率向上 (3)室内外機の熱交換器の高性能化等を実現しました。
また、これらの経済性の向上に併せ、室内機においてはワイドルームに対応したワイド吹出タイプとし、 換気・光脱臭・除塵と3つの空気清浄機能「換気のできる三重爽」を搭載することでこれまでの室温、湿度のコントロールに加えて、室内空気の質の向上を図ることで快適性の向上を達成しています。
冷暖平均COP 5.30 待機時消費電力 0.7W
定格出力 消費電力 COP
暖房 4.0 740 5.41
冷房 2.8 540 5.19

新冷媒R410Aに対応し、エネルギー消費効率(COP)を高めるために、コンプレッサーのスクロール形状を見直しました。
従来のスクロールに比べ、スクロール部分をより細く高くし、スリムアップを図りました。それにより、圧力が加わる面積を減らすこと等により、従来より17%の効率アップを図りました。

電圧の高低を変えて、モーターの回転数を幅広くコントロールするインバーター ダブルPAM制御を搭載。今年のLSVシリーズは、従来のPAM制御の領域を増やし、低回転時の回路を追加し、より高効率化を図りました。運転開始直後の立ち上がり時などには電圧が高められてパワーを発揮。安定時には低電圧により、消費電力を大きく抑えます。

室内機熱交換器の高性能化は、前面熱交換器の上に独立した熱交換器をつけ、通過風速の均一化を図ることなどにより達成しました。室外機熱交換器は2段曲げ形状を採用し熱交換面積を拡大するとともに、送風系の改良と併せて通過風速の均一化を図り、熱交換効率をさらに高めました。
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