(別添2) 目標設定のための区分
(1) 基本指標は、従来の基準と同様、複写速度(枚/分)とする。
(2) 平成10年4月1日現在で出荷されている複写機(除外品を除く)のエネルギー消費効率のデータの分布は別グラフ「複写機のコピー速度とエネルギー消費効率」のとおり。
複写機の特徴
(1) 最大コピーサイズ(最大通紙幅)により、A4、B4、A3、A3Yのサイズごとに区分する。
理由:最大コピーサイズ(最大通紙幅)は、機械サイズ、特に奥行サイズに起因し、定着部の長手幅に関係するため、エネルギー消費効率との関係では重要な物理量である。
このような最大コピーサイズ(最大通紙幅)の違いにより、エネルギー消費効率が変わるため、これを用いて区分を分ける。
(2) 上記区分のそれぞれについて、複写速度に応じた区分の設定を行う。
この際、今後の製品の出荷の可能性にも配慮した形で、区分設定を行うものとする。
・A4、B4については、製品が出荷されている20枚/分までの範囲については、10枚/分毎に区分の設定を行う。また、複写速度が21枚/分以上の製品は、現在出荷されていないが、今後、出荷された場合も想定して、10枚/分毎に区分を設ける。
・A3については、0枚/分から85枚/分の範囲で10枚/分毎(81枚/分以上のところは81〜85枚/分)に区分の設定を行う。
・A3Yについては、製品が出荷されている61枚/分から85枚/分の範囲で、10枚/分毎(81枚/分以上のところは81〜85枚/分)に区分の設定を行う。また、複写速度が60枚/分以下の製品は、現在出荷されていないが、今後、出荷された場合も想定して、10枚/分毎に区分を設ける。
注)複写機では、その複写速度に応じて、定着器の加熱ローラの外径及び肉厚が異なっている。この外径及び肉厚は、おおよそ複写速度が10枚/分毎に、高速機になるほど大きく厚くなっているのが一般的である。
このため、こうした定着器に関する技術的要因を基に、10枚/分毎に基本的な区分設定を行うことが適切と考える。
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