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(別添 6)
磁気ディスク装置の目標設定のための区分
1.製品特性による区分
- 磁気ディスク装置は、電子計算機本体等への組込用とされる単体ディスク装置と、単体ディスクを複数搭載し、電子計算機の大型外部記憶装置として用いられるサブシステムに分類される。
- 現行の判断基準に従い、ディスクドライブが単一のものを単体ディスク、ディスクドライブを複数有するものをサブシステムとして分類する。
2.性能特性による区分
(1)単体ディスク
1)ディスクのサイズ(直径)
- ディスクドライブの回転に要する消費電力は、ディスクの半径と正相関がある。
- 3.5inchサイズの磁気ディスクは、デスクトップ型パソコンから中大型電子計算機及びサブシステムの内蔵ディスクドライブ用として、2.5inchサイズは特に小型化が重視されているノートブック型パソコン用が主な市場である。3.5inch(95mm)、2.5inch(65mm)に加え、5.25inch(130mm)、3inch(84mm)、1.8inch(48mm)サイズのディスクドライブも市場に存在するが、極一部を占める比較的特殊な用途に用いられるものであり、これらのディスクサイズの製品は、3.5inch、2.5inchディスクサイズの製品により代替が進んでいる。
- 上記の市場動向を勘案して、3.5inchディスクサイズ製品と2.5inchディスクサイズ製品を区分することとし、具体的にはディスクサイズ75mmを基準として分類する。
2)ディスク枚数
- ディスク枚数が増加すると消費電力は増加するが、軸を回転させるためのエネルギー等ディスク枚数に関わらず固定的に必要とされる消費電力があるため、記憶容量の増加に比例する程は消費電力は増加せず、したがって、エネルギー消費効率は向上する。
- 以上より、ディスク枚数毎に区分を設けることとし、製品動向を勘案した上で、具体的には、ディスク枚数1枚、2枚〜3枚、4枚以上の区分とする。
3)ディスク回転速度(回転数)
- ディスクドライブの回転に要する消費電力は、ディスクの回転速度と正相関がある。
- 電子計算機の能力が向上するにつれて、データ読み書き速度増大/高速化へのニーズが高まりつつあるため、一定の範囲の回転数毎に区分を設け、目標値を設定するのでは、将来の回転数増加に十分に対応できない可能性がある。
- したがって、回転数の増加に伴い必然的にエネルギー消費効率が悪化することが明らかであり、区分を定め目標基準値を1つの数値により設定することが適切ではないため、回転数とエネルギー消費効率との関数式により目標値を表すこととする。
(2)サブシステム
1)データ転送速度
- サブシステムについては、その用途が多様であるため、データ転送速度等の制御部の性能が製品によって大きく異なる。特にデータ転送速度はサブシステムの消費電力と正相関がある。
- 具体的には、データ転送速度が40MB/sec以下のサブシステムはパソコン用に、データ転送速度が40〜160MB/secのサブシステムはミッドレンジコンピュータ用に、データ転送速度が160〜3200MB/secのサブシステムは汎用コンピュータ用に用いられることが多い。以上を勘案して、データ転送速度が40MB/sec以下、40MB/sec超160MB/sec以下、160MB/sec超の3区分を設ける。
2)ディスク回転速度(回転数)
- (1)3)を参照。
※ディスクサイズ、ディスク枚数
- サブシステムに搭載されるディスクドライブは、コストの低い3.5inchサイズが一般的であるため、ディスクサイズによる区分は設けない。
- また、複数のディスクドライブを搭載していることから、ディスク枚数による区分も設けない。
3.製品特性、性能特性による仮区分案
【単体ディスク】
製品区分 |
ディスクサイズ |
ディスク枚数 |
回転数による目標基準値 |
区分 |
単体ディスク |
75mm超 |
1枚
2〜3枚
4枚以上 |
(関係式)
(関係式)
(関係式) |
ア
イ
ウ |
40mm超(75mm以下) |
1枚
2〜3枚
4枚以上 |
(関係式)
(関係式)
(関係式) |
エ
オ
カ |
【サブシステム】
製品区分 |
データ転送速度 |
回転数による目標基準値 |
区分 |
サブシステム |
160MB/sec超
40MB/sec超(160MB/sec以下)
40MB/sec以下 |
(関係式)
(関係式)
(関係式) |
キ
ク
ケ |
4.区分毎の製品データ分布と目標値(単体ディスク)
グラフ(1)
グラフ(2)
グラフ(3)
グラフ(4)
グラフ(5)
グラフ(6)
5.区分毎の製品データ分布と目標値(サブシステム)
グラフ(1)
グラフ(2)
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