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一次エネルギー供給

わが国に国内供給されたエネルギーの総量をいう。すなわち各エネルギー源の国内算出、輸入の合計量を一次エネルギー総供給といい、わが国が確保すべきエネルギーの量である。総供給から輸出量と国内在庫増減を控除した実質的に国内に供給された量を国内供給という。この値よりエネルギー転換を差引いたものが最終エネルギー消費となる。これらのバランスが総合エネルギー統計として公表されている。エネルギー変換の主たるものは発電の効率に係わるもので、受電端で単位電気を得るには、現状2.7倍(逆数として36.9%)程度のエネルギーが必要である。よって電気のエネルギー換算値は理論的には1kWhあたり3600kJであるが、電気の一次エネルギー換算値として1kWhあたり9757kJを用いてエネルギー換算した値に相当する。(省エネ法では、さらに一般電気事業者分について昼・夜について補正した値を用いる。)このほかのエネルギー変換としては石油の精製ロスなどがある。

一次エネルギー(電力)
本来、1kW時は3600kJのはずであるが、火力発電では、化石燃料の持つエネルギーのすべてを使うことができない。燃焼排ガスや、復水器から冷却水に失う熱のほか、各種機械的損失、受配電損失などがあり、現在の技術水準で1kW時の電気を使用すると昼間電力9,970kJ、夜間電力9,280kJに相当する化石燃料を消費したことになる(省エネ法)。この値を電気の一次エネルギーという。3,600kJをこの値で割ったものが受電端効率で、現在昼間電力で36.1%、夜間電力で38.8%、平均で36.9%に相当する。一次エネルギーの値は平成15年改正までは10,250kJ 、平成18年改正までは10,050kJ(いずれも昼間電力)であったが、平成15年度前に比べて2.7%改善された値が採用された。このように、火力発電設備の効率改善に伴い一次エネルギーの値は小さくなっていく性質のものである。
インダクタンス
電流回路に於ける電磁誘導の大きさを表す定数。電流 I によって作られれる磁束 φは φ=L・Iの形で表され、係数 L をインダクタンス又は誘導係数と呼ぶ。
インバーター
交流を一旦直流に変え、その直流を必要な周波数の交流に変えて出力する変換器。任意の周波数を発生できるので交流電動機の回転数制御に利用される。
圧縮機などが設計より低い条件で使われている場合、回転数の低下により性能を効率よく合わせることができ省エネの有力な方法である。家庭用エアコンなどに採用されている。
Cf.:回転数制御
インピーダンス
交流回路における電圧と電流の比、直流回路の抵抗に相当するもの。交流理論では電圧と電流の位相差を考慮に入れて Z=V/I=R+iXと複素数で表す。通常これをインピーダンスと言い実数部を抵抗、虚数部をリアクタンスと呼ぶ。
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