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ボイラー運転台数制御
ボイラーが複数台設置されている場合は、プロセス需要側の要求量(デマンド)が多ければ運転台数を多くし、デマンドが少なければ運転台数を少なくする自動制御を行う方法。ここでは、運転中のボイラー負荷を常時監視し、負荷が常に高く維持されるように台数が選択される。この台数制御の考えは、圧縮機にも同様に適用されている。
ボイラー負荷
定格蒸発量に対する実蒸発量の割合(%)をボイラー負荷という。ボイラーの設計効率が高くても、実際の運転負荷が極端に低ければ効率はかなり低下する。また負荷の急激な変動は、ボイラーの圧力や燃焼等の制御系に外乱を与え、操業を不安定にする。従って、日常的にボイラの負荷を管理し、ボイラー操業側と蒸気使用側の緊密な連絡が不可欠である。ボイラー負荷の平準化には、ボイラー運転台数制御や蒸気ラインへのアキュームレータ設置などが有効である。
飽和蒸気
容器内の水を一定圧力のもとで加熱すると水温が上昇するが、ある温度以上には上昇しない。さらに加熱し続けると一定温度のまま水の一部が蒸発を開始し、ついには全部の水が蒸発し終わる。蒸発開始から蒸発終了までの間は水と蒸気が共存している。この状態にある蒸気を飽和蒸気といい、その圧力を飽和蒸気圧、温度を飽和蒸気温度という。飽和蒸気表または蒸気線図にこの蒸気圧、蒸気温度、エンタルピー(保有熱量)等が記載されているから、蒸気圧、温度のいずれか一方を与えれば、他方が得られる。工場等の使用側で扱う蒸気は、殆どが飽和蒸気である。
なお、蒸気と共存状態にある水(熱水)を飽和水という。
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