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■エコドライブ技術案内-燃料消費の少ない運転操作

1. 燃料消費の少ない運転操作

(1) 4つの走行形態と燃料消費量

● 4つの走行形態

車は、発進、巡航、減速、停止の4つの形態を繰り返しながら走行しています。 これらの走行形態ごとに省エネ運転操作を考えると理解が容易です。(図1-1)

図1-1 4つの走行形態
巡航とは
発進終了から減速開始まで、加減速を繰り返しながら連続して走行する形態。

●燃料消費量

市街地走行において、走行形態別に燃料消費量を調べると、図1-2のようになります。

発進時と巡航時の燃料消費量が多くなっています。また、信号待ちなどで車が停まっている時にも、全体の1/5の燃料を消費しています。

図1-2 走行形態別燃料消費量の割合

走行状態別の燃料消費量

・省エネ運転で26%の燃料消費量が削減

走行状態別の燃料消費量(一般の運転)
走行状態別の燃料消費量(コンテスト車平均)

以下、走行形態ごとに省エネ運転操作を解説します。


(2) 発進時の運転操作

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Tip 1: 発進は、まず一呼吸おいてから。アクセルはゆっくり踏み込みましょう。 (図1-3 発進時のアクセル操作 実施方法:ブレーキからアクセルへ一呼吸おく感じで足を移す。アクセルへ足を乗せる感じで踏み始める。速度の上昇と共に徐々に踏む力を増やす。加速しすぎないように流れの速度になる手前で少し戻す。)

[1] 燃料消費量は全体の約4割

大きな割合を占める発進時の燃料消費量を抑制することで、大きな省エネ効果が得られます。 特に、ゴー&ストップを頻繁に繰り返す市街地走行では、発進操作が重要となります。

[2] AT車の発進

車は、動き出す時大きなエネルギーを使います。AT車の場合、ブレーキから足を離すだけで エンジンの回転力がタイヤに伝わり、車は動き出します。この力を活用し、一呼吸おいてからア クセルを踏み込むようにしましょう。

[3] アクセルはゆっくりと

アクセルの踏み方は、速度の上昇に合わせながら徐々に踏み増していきます。(アクセルは足 の裏がきちんとペダルに接する形で徐々に踏み込みます。)目標速度に近づいたら、早めにアク セルを弛めましょう。

ふんわりアクセル e-スタート

・ふんわり発進 と ノロノロ発進 とは異なる
 気がつかなくても、発進時にはかなりの加速をしているのが普通
 少しだけ緩やかな発進を心がけるのがふんわり発進
 エコランではない、超ゆっくりしたノロノロした発進は必要ない

・5秒で20km/hを目安に

・雪道での発進のイメージ


発進方法

発進方法


ふんわりアクセル e-スタート
ふんわりアクセル のポイント

  • 一呼吸おいて発進

  •   車が少し動き出す(クリープ現象)
      意識的に”ふんわり”の準備ができる

  • 5秒で20km/hを目安に

  •   5秒間だけのエコドライブ意識で、かなりの効果
      5つ数えたらスピードメータでチェック(メータを見ながら運転してもうまくいかない)
      はじめは、25km/h、30km/hでもよい、慣れてきたら段々と速度を落とす

  • 前の車についていく必要はない

  •   徐々に速度を上げれば、すぐに適正な車間になる
    ちょっと一言 ゆっくり発進でも、実際の所要時間は通常の運転と変わらないものです。急いで運転しても、前走行車の速度に制約されたり、信号待ちで長く停止したりするためです。
     


    (3) 巡航時の運転操作

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    Tip 2: 巡航は先を見ながら。速度変動の少ない運転をしましょう。 図1-4 定速走行の省エネ運転 実施方法:巡航時はなるべく一定の速度で(定速走行)予測運転をして、ブレーキを踏まなくてよい速度コントロール。速度が変化したらアクセルでゆっくり修正する。アクセル微調整で定速走行できる車間距離。

    [1] 加減速の繰り返しは、燃料消費量を増加させる

    同じ速度で走行しても頻繁に速度変動するほど、多くの燃料が消費されます。

    図1-5 速度変動による燃料消費量への影響

    [2] 速度変動への対応は予測運転で。アクセル操作でスムーズに!

    速度変動は、他の車両の挙動などの交通状況や、勾配、カーブなどの道路状況に左右されます。

    これらを予測し、ブレーキを使わず、アクセル操作で対応しましょう。プレーキの少ない運転は、定速走行に近づきます。

    [3] アクセルの踏み込みはゆるやかに

    障害物などでやむを得ず減速してしまった場合でも、徐々に加速することを心掛けましょう。

    巡航時には

    ・速度変動を抑える
     ブレーキを踏まなくても良い運転
     ひとつ先を見て運転、惰性走行を活用

    ・速度を控えめに
     高速道路では、5km/h速度を下げるだけで5%の燃料を削減できる
     気持ちに余裕ができるのが大きい

    巡航時には

    巡航時の運転方法の影響(一般道)

    巡航時の運転方法の影響(一般道)


    速度変動抑制のポイント

  • 車間距離の把握が難しい場合は

  •    → 少し速度を抑える気持ちで走行

      普段は交通の流れより速い速度で走行したいと思っている
      気持ちを抑えて走行すると、流れと同じ速度になる
      加減速をしなくて済み、速度変動は抑制
      運転に余裕が出る、安全運転にも寄与
    ちょっと一言 市街地では周囲の速度に合わせて走行し、郊外や高速道路では緊張しないで運転できる速度を目安として走行します。
     


    (4) 減速時の運転操作

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    Tip 3: 減速は早めにアクセルOFF。停止位置を予測しましょう。 図1-6 減速における惰性走行と燃料消費量削減効果 実施方法:惰性走行を使い、燃料消費量の削減 停止信号に気付きアクセルOFFしたあと、惰性で進む距離は200メートル。燃料消費量の削減効果は、6から10cc。

    [1] 停止位置に合わせてアクセルOFF

    先の交通状況を見て停止位置を予測しましょう。停止位置が分かったら、適当な所でアクセル から足を離し、惰性走行します。

    車は惰性でかなり走ることができます。例えば、60km/hから40km/hまで減速すれば、200m も惰性で走れ、6〜10ccの燃料が削減できます。

    [2] アクセルOFF(惰性走行)にするとフューエルカット制御が効く

    アクセルOFFにして減速すると、燃料がカットされ燃料消費量を抑えることができます。

    減速時のフューエルカット

    減速時のフューエルカット


    フューエルカットとは
    アクセルOFFで走行中、エンジンの回転数が高い場合は自動的に燃料の供給が停止されます。その後エンジン回転数が低くなると、エンジンが止まらないように、アイドリングに必要な程度の燃料が供給されはじめます。
    ちょっと一言 長い下り坂では、安全の視点からエンジンブレーキの使用が推奨されています。状況に応じて、シフトダウンによりエンジンブレーキの効きを強くするなどの操作が、安全の点からも、省エネの点からも効果的です。


    (5) 停止時の運転操作

    [1] エンジン始動にかかる燃料

    エンジンを始動する時も燃料を消費しますが、その量は5秒間のアイドリングとほぼ同じです。5秒以上アイドリングストップすれば、省エネにつながります。

    図1-8:エンジン再始動時の燃料消費量


    [2] 実走行時のアイドリング燃費


    実験室でのテストと、実際の運転では燃費の効率が変わってきます。実走行ではいろいろな要因が加わって実験室より燃料の消費量が増える傾向があります。
    ※グラフは、一秒あたりの燃料消費量を実験室と実走行とで比較していますので、数字の小さいほうが燃料消費が少ないことを表しています。

    実走行時のアイドリング燃費

    [3] 走行中の停止時間


     平均旅行速度[km/h]停止時間比率[%]
    郊外部3515
    都市部1447
    東京都内1744
    環状道路1448
    放射道路1841



    アイドリングストップ実施時の心得

  • けっして、あせらないこと

  •   エンジン再始動の遅れなどで、パニックになることがいちばん危ない
      車が停止していれば危険は無い、冷静に
      気が動転した状態の運転は危険がいっぱい

  • 坂道ではサイドブレーキを

  •   エンジン停止時には、ブレーキ力が弱くなる
      アイドリングストップをしない選択も




  • エアバッグ等の安全装置が機能しないので、先頭車両付近ではアイドリングストップをしない。

  • 方向指示器が作動しないので、右左折時ではアイドリングストップをしない。

  • 坂道ではアイドリングストップをしない。

  • アイドリングストップ中に何度かブレーキを踏むとブレーキが効きにくくなります。

  • 慣れないと誤操作や発進が遅れることがあります。

  • バッテリー上がりによりエンジンが再始動しない場合があります。

  • 頻繁に行うと部品寿命(スターター、バッテリー等)が低下します。

  • 電子機器の始動に数秒かかります。

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