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(別添3)
 
エアコンディショナーの区分の集約及び目標値について
 
 
1.基本区分ごとのCOP最大値について
 別添2の基本区分ごとに、1998年6月現在の製品のCOPの最大値を記載すると以下のとおり。
冷房能力による区分
  〜 2.5kW
 
  〜 3.2kW
 
  〜 4.0kW
 
  〜 7.1kW
 
  〜28.0kW
 
 
 1.冷暖房兼用のもの(冷暖房平均COP)
  (1) 直吹き形/ウインド形・ウォール形

 2.57
 

 2.85
 

 2.46
 

    −
 

    −
 
  (2) 直吹き形/セパレート壁掛け形

 4.86
 

 4.33
 

 3.52
 

 3.17
 

 3.10
 
  (3) 直吹き形/その他

 2.97
 

 3.96
 

 3.20
 

 3.12
 

 3.06
 
  (4) ダクト接続形

 2.28
 

 2.96
 

 2.58
 

 2.87
 

 3.02
 
  (5) マルチタイプ

    −
 

    −
 

 4.12
 

 3.23
 

 3.09
 
 
 2.冷房専用のもの(冷房COP)
  (1) 直吹き形/ウインド形・ウォール形

 2.67
 

    −
 

 2.19
 

 2.25
 

    −
 
  (2) 直吹き形/セパレート壁掛け形

 3.64
 

 3.64
 

 3.08
 

 2.91
 

 2.81
 
  (3) 直吹き形/その他

    −
 

    −
 

 2.88
 

 2.85
 

 2.85
 
  (4) ダクト接続形

    −
 

    −
 

 2.72
 

 2.51
 

 2.71
 
  (5) マルチタイプ

    −
 

 3.23
 

 2.58
 

    −
 

 2.47
 

2.区分集約の考え方について
 (1) 区分集約の考え方
 50の区分から成る基本区分案について、以下のような観点を考慮して、区分を集約する。(なお、形態ごとの各区分については、便宜的に左側の冷房能力の小さい方から、第1区分、第2区分、第3区分、第4区分、第5区分とする。)
 
A) 冷房能力が第1区分から第3区分までのもの、第4区分、第5区分については、それぞれ家庭用が主である区分、家庭用と業務用が混在している区分、業務用が主である区分であり、技術的な差異等も存在することから、これらについては3つの区分を基本的に維持する。
 
B) 現時点で製品出荷がない区分については、将来的にも製品出荷の可能性が少ないものがほとんどであり、隣接する区分と同様の扱いとしても差し支えないこと等から、当該区分が含まれる形態で最も近い1又は2区分の目標値を勘案して、そのうちで最大のCOP値を採用し、A)の場合を除き、当該最大COP値の区分と統合する。
 
C) A)、B)の例外として以下のとおり集約する。
    1) 冷暖房兼用・直吹き形/ウインド形・ウオール形については、第2区分のCOP値が最大であり第1区分のCOP最大値を上回っている。
     しかしながら、冷房能力の値とCOPの値は正の相互関係にあることから、冷房能力が第2区分よりも小さい第1区分については、技術的に第2区分と同様の対応が可能と考えられるため、技術進歩を見込み、第2区分と統合し、同じ目標値を採用する。
     また、第3区分以降の区分については、将来的に出荷される見込みが少ないこと等から、同様に第2区分と同値として統合する。
     したがって、この形態については、1つの区分とする。
 
    2) 冷暖房兼用・直吹き形/その他のものの第1区分と第2区分では、第2区分のCOP値が大きいが、第2区分より冷房能力が小さい第1区分については、技術的に第2区分と同様の対応が可能と考えられるため、技術進歩を見込み、第2区分と同じ目標値を採用する。なお、これらの区分は、相当程度の出荷台数、機種数が存在すること等から、統合は行わない。
 
    3) 冷暖房兼用・ダクト接続形のものについては、第5区分のCOP値が最大であり、第5区分より冷房能力が小さい第4区分以下の区分については、技術的に第5区分と同様の対応が可能と考えられるため、技術進歩を見込み、第5区分と同じ目標値を採用する。また、第3区分以下の部分は、将来的な出荷見込みが少ないこと等から、3つの区分を統合する。
 
    4) 冷房専用・直吹き形/ウインド形・ウオール形については、第1区分以外の区分で将来的な出荷見込みが少ないこと等から、全体で1つの区分とし、その中で最大のCOP値を採用する。
 
    5) 冷房専用・ダクト接続形のものの第4区分と第5区分では、第5区分のCOP値が大きいが、第5区分より冷房能力が小さい第4区分については、技術的に第5区分と同様の対応が可能と考えられるため、技術進歩を見込み、第5区分と同じ目標値を採用する。
 
    6) 冷房専用・マルチタイプのものについて、第3区分以下の部分は最大のCOP値を採用する。また、この第3区分以下の部分の統合により、第3区分の目標COP値が変わることに併せて、現時点で製品出荷のない第4区分についても、B)の考え方に基づき、COP値の大きい第3区分の数値と同じ目標値を採用する。
 

  このような整理を行うと、次のような区分の集約案、目標値となる。

 

エアコンディショナーの区分の集約案について
 
 1.冷暖房兼用のもの
  (1) 直吹き形/ウインド形・ウォール形

                              〜28.0kW
 
  (2) 直吹き形/セパレート/壁掛け形

  〜 2.5kW
 

  〜 3.2kW
 

  〜 4.0kW
 

  〜 7.1kW
 

  〜28.0kW
 
  (3) 直吹き形/その他

  〜 2.5kW
 

  〜 3.2kW
 

  〜 4.0kW
 

  〜 7.1kW
 

  〜28.0kW
 
  (4) ダクト接続形

                〜 4.0kW
 

  〜 7.1kW
 

  〜28.0kW
 
  (5) マルチタイプ

                〜 4.0kW
 

  〜 7.1kW
 

  〜28.0kW
 
 
 2.冷房専用のもの
  (1) 直吹き形/ウインド形・ウォール形

                              〜28.0kW
 
  (2) 直吹き形/セパレート/壁掛け形

  〜 2.5kW
 

  〜 3.2kW
 

  〜 4.0kW
 

  〜 7.1kW
 

  〜28.0kW
 
  (3) 直吹き形/その他

                〜 4.0kW
 

  〜 7.1kW
 

  〜28.0kW
 
  (4) ダクト接続形

                〜 4.0kW
 

  〜 7.1kW
 

  〜28.0kW
 
  (5) マルチタイプ

                〜 4.0kW
 

  〜 7.1kW
 

  〜28.0kW
 

 

エアコンディショナーの目標値について
 
T.目標値について
 前記のような整理の下に、各区分の目標値を示すと以下のとおり。
冷房能力による区分
  〜 2.5kW
 
  〜 3.2kW
 
  〜 4.0kW
 
  〜 7.1kW
 
  〜28.0kW
 
 
 1.冷暖房兼用のもの(冷暖房平均COP)
  (1) 直吹き形/ウインド形・ウォール形

               2.85
 
  (2) 直吹き形/セパレート/壁掛け形

 4.86
 

  4.33
 

 3.52
 

 3.17
 

 3.10
 
  (3) 直吹き形/その他

  3.96
 

  3.96
 

  3.20
 

 3.12
 

  3.06
 
  (4) ダクト接続形

         3.02
 

  3.02
 

  3.02
 
  (5) マルチタイプ

         4.12
 

 3.23
 

  3.09
 
 
 2.冷房専用のもの(冷房COP)
  (1) 直吹き形/ウインド形・ウォール形

               2.67
 
  (2) 直吹き形/セパレート/壁掛け形

  3.64
 

 3.64
 

 3.08
 

 2.91
 

 2.81
 
  (3) 直吹き形/その他

         2.88
 

  2.85
 

  2.85
 
  (4) ダクト接続形

         2.72
 

  2.71
 

  2.71
 
  (5) マルチタイプ

         3.23
 

  3.23
 

 2.47
 
 
U.エネルギー消費効率の改善

 上記「目標値」に基づく、目標年度におけるエアコンディショナーの消費効率について、一定の条件に基づき、1997冷凍年度の実績値と比較すると、冷暖房兼用のもので約50%、冷房専用のもので約14%改善のエネルギー消費効率の改善になると試算される。(参考5「エネルギー消費効率の改善に関する試算」参照)

 

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