エンジンが冷えた状態での走行は、十分に暖めてからの走行に比べ燃料消費量が多くなります。 しかし、暖機運転している間も燃料が消費されます。
総燃料消費量を比較すると(青色と赤色
の合計)、暖機した後で燃料消費量が少ない状態で走行し
ても、暖機運転で消費した燃料を取り戻せないのが分ります。(図2-1)
昔は暖機運転が常識でした。現在では暖機運転をしなくても、エンジンに損傷を与えることは ありません。ただし、人間と同じように、ウォーミングアップ中はスピードを出し過ぎないよう にしましょう。
極端に外気温が低い場合や数日間車に乗らなかった場合には、数十秒間アイドリングして、エ ンジン周りに潤滑油を生き渡らせれば安心です。
エアコンの負荷による燃料消費量の増加は無視できません。設定温度が外気温と同じでも、エ アコンをONにしているだけで燃料消費量は増加します。気候の良い季節は、エアコンをOFFに して外気を入れましょう。
エアコンをONにする時は、外気導入より内気循環の方が効果的です。また、送風ファンをMax にすると燃料消費量は大きく増加します。ファンコントロールをAUTOにしておけば、自動的に 風量が切り替わり、燃料消費量がその分少なくなります。
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