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静圧

屋外の空気の流れを風という。全く風のない状態での気圧が静圧である。風が吹くとその方向から力を受ける。これが動圧である。流れの全圧はこの静圧と動圧 の和である。ダクト内流れにおいて流れに平行な面の圧力が静圧であり、直角な面の圧力で、流れを止めた状態は速度が圧力に変化するので静圧と動圧の和即ち 全圧である。飛行機での速度を測定するピトー管は静圧と全圧を測定して動圧即ち速度を測定する。

成績係数

冷凍サイクルで、入力に対する仕事量(出力)の比率を成績係数(Coefficient of performance を略してCOP)という。
COP(無次元)=仕事量(冷凍能力、暖房能力)/入力(電動機入力、ガス量など)
COPは無次元なので、分母と分子の単位を揃える(例えば、kWに揃える)必要がある。圧縮式冷暖房機(エアコン)のCOPは、冷房時で3.5-6.5程 度であり、暖房時の方が冷房時より多少高い値を示すことが多い。(エアコンのCOPについては、下記URLを参照)。 吸収式冷凍機のCOPは、冷房時で 1.0-1.2程度であり、暖房時は0.7-0.8程度である。
なお、理論的な性能を語る場合には圧縮機の主機動力のみを分母とすることがあるので注意を要する。
参照URL:http://www.eccj.or.jp/catalog/2006s/index.html 及び
http://www.eccj.or.jp/catalog/2006oair/index.html (2005->2006)

製造業等5業種

省エネ法施行令第4条で定めるもので製造業、鉱業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業の5業種を指す。

成層空調

空調したエアを人間の居住高さ範囲の低い位置から床面に平行にゆっくり吹出すと、比重差によって高温の空気は上へ押上げられ、全体に温度差の少ない温度成 層が得られる。高温の空気は天井面に近い所から排出・換気される。これに対し、従来の多くの空調方式は、空調エアを天井から強く吹出し、空気を混ぜながら 室内温度をコントロールする混合方式であるから、室内の上部と下部に温度ムラが発生し、温度効率も悪い。成層空調方式は極寒の北欧地域の暖房方式として発 達・普及しているが、日本ではまだ馴染みがない。この方式を採用するには、建物の新設時から対応しなければならない。また、この方式に対応できる機器も現 段階では市販されていない。

石油代替エネルギー

石油に代わるエネルギーの総称で、原子力、石炭、LNG、太陽エネルギー、地熱エネルギー、バイオマスエネルギー、水力エネルギーなどlがある。

セクター別ベンチマーク

平成22年度施行の改正省エネ法の「判断基準」において設けられた、特定の業種(セクター)ごとの「中長期的に目指すべき水準」のこと。

全日効率(%)

変圧器の効率は負荷の変動に伴い時々刻々変動するので瞬時の効率を考えても意味が無いため、下記のような一日当たりの効率(全日効率)が使われる。
全日効率(%)=100×[ 一日の負荷電力量(kWh) ÷[一日の負荷電力量(kWh) + Wi×24/1000 + (Wc×時間)/1000} ]
ただし、Wi:無負荷損失(鉄損)〔W〕、Wc:負荷損(銅損) 〔W〕

全熱交換器

空調用に主として使用されている。顕熱と同時に潜熱(水分)の交換が可能で、建物の給排気の間での全熱(顕熱+潜熱)交換に利用されている。 静止形と回 転形とがある。静止形は特殊加工紙を通して、熱と水分を移動sだせるもので、向流形と直交流形がある。回転形全熱交換器は、回転形蓄熱式熱交換器と同様な 構造で、蓄熱体の代わりに、吸湿性を持たせるため、特殊難燃紙に吸収剤(塩化リチウム等)を合浸させたものが使用されている。

潜熱負荷

空調設備の熱負荷を計算する場合、外と室内の空気の絶対湿度差による熱量を潜熱負荷という。
例えば、冷房時のすきま風の潜熱負荷qL次のようにして計算される。
qL[kcal/h]=0.597GL(x0-xr)、GL:すきま風量[kg/h]、x0、xr:屋外、室内の絶対湿度[g/kg]

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