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炉圧管理
工業炉では、材料装入口や取出し口の開口部があるが、その付近が高温のため密閉できない。このため、炉内圧が高過ぎると開口部からの放炎(燃焼火炎が外部に吹き出すこと)が発生し、逆に炉内圧が負圧だと冷気が炉内に侵入する。いずれの場合も熱損失となるので、検出点圧力レベルが約10mm水柱に保持されるように、排ガスダンパのマニュアル操作等で炉内圧管理を行う。大型微粉炭焚ボイラーでは、火炉の各所開口部からの微粉炭の漏出を防止するために、炉内圧は±0mm水柱程度に自動制御する(誘引通風機の入口ダンパ開度制御)。
炉体断熱
工業炉では炉内が高温になるため、炉本体を断熱施工して炉体外表面の温度を下げ、炉体放散熱量を低減させる。断熱材としては、耐火れんがを通常使われるが、最近はより性能が優れた(熱伝導率:レンガの1/6以下)セラミックファイバも使う。セラミックファイバの軽量特性(軽量:レンガの約1/10)を活かして、起動停止を頻繁に行うバッチ炉にこれを使えば、炉体蓄熱損失を低減できる。 なお、省エネルギー法判断基準で工業炉の炉壁外面温度(基準値、目標値)が規定されているので、これを遵守することが必要である。
炉内パージ
ボイラー等の燃焼炉を起動する場合、爆発防止を目的に点火に先立ち通風機を運転し、煙道ダンパ及び風道ダンパを全開し、炉内及び煙道内のガスを排除(換気)すること。バーナをオンオフ制御する小型ボイラーでは、バーナ停止の都度、シーケンス制御でパージを行うようになっている。
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