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計画書

中長期計画書*を見よ。

経済的保温厚さ
蒸気配管等を保温した場合の年間の費用負担は、保温施工による年間の費用負担Aと、保温部を通しての放熱による年間の損失(燃料費の増加)Bの合計A+Bとなる。横軸に保温厚さ、縦軸に費用負担をプロットすると、Aは保温厚さを増していくと増加し、逆にBは保温厚さを増していくと減少する。従って、合計A+Bが最小となる保温厚さが存在する。これを経済的保温厚さという。合計値の変化は経済的保温厚さの近傍で緩やかであるので、この付近の実用的な厚さで保温すればよい。
軽質原油
揮発油分が相対的に多く、比重が小さい原油のこと。原油は比重が小さいほどガソリンやナフサなど利用価値の高い成分が多く採れるため、高品質とされている。我が国に輸入されている軽質原油としてはアラビアン・ライト、イラニアン・ライト、マーバンなどがある。
Cf.:重質原油
軽油
原油の蒸留で得られる沸点 200℃以上、引火点 50℃以上、90%留出温度 350℃以下の燃料油のこと。 JIS 規格では流動点、セタン価などの違いによって、特1号、1号、2号、3号、特3号の5種類を定めている。自動車用、鉄道用や船舶用の高速ディーゼルエンジン用燃料として使用されたり、漁船の焼玉機関用や農業用小型エンジン用として使用される。
原単位の悪化要因
エネルギー原単位の悪化の要因を内部要因・外部要因に分けてると次のようになる。
内部要因:省エネ不足、出荷・生産量の減少、設備故障、生産構成変化、試作品増加等
外部要因:製品価格低下、減産対策、小ロット化、高付加価値化、自動化強化、気象条件等
内部要因は自己克服が求められる要因である。これに対して、外部要因はあたかも自己責任ではないように見える要因である。しかし、これらの外部要因をも克服する努力が求められている。
例えば、民生機器である自動車の判断基準(燃費基準)では、ある車両クラスの中での加重平均値として基準値の達成が必要である。すなわちクラスの中で燃費の劣る豪華車が売れるならば、クラス燃費への悪影響を相殺するだけの低燃費車の拡販や技術開発によりクラス燃費の達成が必要である。これはとりもなおさず外部要因である市場要請を内部責任として取り込むことが求められていると云える。
原単位の補正
工場全体のエネルギー原単位の他社対比は、製品がそれぞれ異なる場合には単純な比較であまり意味がない。また自社内でも製品の種類が多岐にわたっていて原単位の母数となる製品量をひとつの数値で表すことができない(製品Aは出荷トン数で製品Bは個数で表すときは原単位の計算ができない。このようなとき次善の手段として「みなし生産量」を用いる場合がある。製品A(エネルギー使用量の大きい製品)をメインとし、製品Bは同じエネルギー量で製品Aを作ったとしたときの量として総合原単位を求める。生産量の補正は、場合によっては製品Bにおける省エネ成果が適正に反映されない場合があるので注意する必要がある。
もうひとつの補正は、エネルギーの使用量から省エネルギー以外の要因によるエネルギー使用の増減を除外するもので、たとえば試作品の量の増加、設備修理後の試運転などの特殊な原因によるエネルギー使用量を除外して比較してみると省エネルギーの実情を把握出来ることがある。
建築物環境衛生基準
ビル管法が定める特定建築物について、維持管理しなければならない規制基準であり、「空気環境の調整」や「給水及び排水の管理」などが定められている。
顕熱負荷
空調設備の熱負荷を計算する場合、外と室内の空気の温度差による熱量を顕熱負荷という。例えば、冷房時のすきま風の顕熱負荷qs次のようにして計算される。
qs[kcal/h]=0.24GL(t0-tr)、GL:すきま風量[kg/h]、t0、tr:屋外、室内の温度[℃]
原油発熱量
原油発熱量は、輸入される国別、原油銘柄別によって、異なる。日本で各年度に輸入した原油の平均発熱量が、「総合エネルギー統計:資源エネルギー庁長官官房総合政策課 編」に公表されている。それによると、各年代によって少しずつ違っている。昭28-30(38.9MJ/L),昭31-35(39.1MJ/L)、昭36-45(39.3 MJ/L)、昭46-55( 38.9 MJ/L)、昭56以降(38.7MJ/L): 平成14年度改正の省エネ法では、原油を燃料として燃焼する場合、最近の平均的な原油発熱量:38.2 GJ/KLを使用して発熱量を計算し、発熱量から原油換算をするときの換算計算には発熱量千万KJを、原油0.258 KL として計算する。原油発熱量と省エネ法における原油換算熱量は別のものであり、取り扱いに注意を要する。
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