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設備管理で知っておきたい建築図面の基礎


電気設備管理者にとって建築図面とのかかわりは不可欠といえる。今回は建築図の一般的な知識をベースに、管理者の知識の向上を目指す。(編集部)



 ビルや工場の躯体を構成する建築物は、設備管理者には当然密接な関係をもっていますが、そも
  そも建築物に要求されるものの根本的な要素は、どのようなものですか。
 最近の建築物は、大型化、高層化、地下化はもちろん、最も顕著なことは、建設設備や機械設備の
  インテリジェント化にあります。
 設備管理者は、建築物に対してどのような点に注目すべきでしょうか。
 設備の管理だけに目を向けるのではなく、建築物そのものの意義とか、建築図の種類やその内容
  についての知識も蓄積していかなければなりません。
 建築物とは、どのような定義で表現されるものでしょうか。
 一つの建物は、その中で居住する人の生活や、または生産や営利の目的を持った労働をいかにし
  て効率よく運営するかを基本にして作られたものといえます。
 建築物全体の中に、各種の設備が包含されているわけですね。
 建築物内の諸設備は、室内の人の生活環境を維持したり、労働環境の安全かつ、効率のよい建築
  設備の機能を具備しなければなりません。
 設備管理者は建築物全体を視野に入れた管理を行う必要性があるわけですね。
 ビルや工場における設備管理者は、一歩踏み込んだ保守・管理を行う必要があります。そうした意
  味から建築物の基本的なノウハウのトータル的な知識を身につけるべきだと考えられます。
 そのためには、建築図面を知ることが大切だと思いますが、建築図の種類にはどのようなものがあ
  りますか。
 建築物を造るうえで必要なものは設計図面ですが、これには設計図と施工図があります。
 設計図面と施工図面の相違点は、どこにあるのでしょうか。
 設計図面とは、建築主の意図を汲んで設計者によって作成される図面のことです。これを分類する
  と意匠図、構造図、設備関係図といったものが、それに該当します。一 方、施工図とは設計者の意
  思に基づき施工に適した図面にして、設計図をより詳細に仕上げたものといえます。
 設計図のうち意匠図とはどのようなものですか。
 これは建築設計図ともいわれるもので、施工主の意図が的確に表されるものです。これは、配置図
  、平面図、立面図、断面図、矩形図など多種類のもので構成されています。
 では構造図とは、どのようなものですか。
 建築物の耐力を基本とした設計図面といえるもので、安全確保に必要とする構造図面です。建築
  意匠図との相違点は、図面の表示方法に特別な記号を使用していることです。
 次に設備関係図とは、いかなるものですか。
 建設設備とは建築物の機能を満足させるための機械系統や電気系統の諸設備のことです。具体
  的には電気設備や給排水衛生設備、空調設備、昇降機設備などに分類されます。
 設備関係図は、それらについての設計図のことですね。
 そうです。設備設計図|の特徴は、機器類を系統的に表したもので、電力系統、配管系統、ダクト系
  統といった系統図が中心となるものです。
 施工図について説明して下さい。
 施工図とは、設計図を補足し、より施工主の意図に沿う建築物を造るための図面といえます。もち
  ろん、施工図にも多くの種類があって、そのほとんどは請負業者によって作成されます。
 設計図といえば、図記号ともいえる表示記号がありますが、これについてはどうですか。
 建築図面の特徴は、電気配線図の一部に見られるように、その表示方法を現物に似せた象形化さ
  れたものが多いことです。また、表示しようとする実形を、ある縮尺において正確に書かれていること
  です(図-2参照)。
 表示記号は、やはり規格によって定められているのですか。
 建築図でもJIS規格による表示記号が中心となっていますが、他にも各種の企業による慣用製図記
  号もあります(図-1、図-2参照)。
図-1 表示記号例
図-1 表示記号例
 表示記号の見方で
  は、どのような点を念
  頭におかなければな
  りませんか。
 前述のとおり、材料
  表示記号では縮尺に
  よって表示方法が異
  なっている点に注意し
  なければなりません。
 建築施工図での表
  示方法は、どのように
  なっていますか。

 施工図では設計図と異なり、現場作業員が容易に理解し見やすくするための工夫がなされていま
  す。各種工事の種類によって特徴があり、様々の表示方法が用いられています。

図-2 縮尺程度別による表示方法
図-2 縮尺程度別による表示方法


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