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設備管理者にとって必要な配線図、施工図

設備管理者にとって各種の設計図面とのかかわりは必須ともいえる関連を持っている。そこで屋内配線図にスポットをあて、その要点を見つめる。 (編集部)

 一般に屋内配線図と称されるものにはいかなるものがありますか。
 基本的なことになりますが、建築設備の運用維持に不可欠とする照明配線と、各種の
  設備の稼働電源となるコンセント配線がベースとなります。他に建物の種類別(ビル・工
  場等)による動力配線がありますが、これについては別の機会に取り上げたい。
 照明とコンセントの配線図に的をしぼっての今回のテーマとすることは了解しました。
  では、まず設計画面の基本的な意図をお聞きしたい。
 まず、当然のことながら関連する法規にすべて適合した図面であることを潜在的に意
  識して見なければならない。
 図面設計者が作図上で考慮すべき関連法規には、どのようなものがありますか。
 一般的には、電気設備技術基準・解釈、内線規程、建築基準法、消防法、並びにその
  他の諸関係法令を遵守したものが、作図上に反映されていることを十分に認知してお
  かなければなりません。
 設備管理者として注意すべき事項にどのようなことがありますか。
 建築設備の中では、ビルではあまりありませんが、工場ではときとして電灯増設やコン
  セントの増設などの改修・変更工事が日常茶飯事的に実施される場合があります。こう
  した場合に、当初、設計作図者が意図した、各種の関連法親を逸脱した工事を施工す
  ることがあるため、設備管理者は十分、この点に注意しなければなりません。
 なるほど、そういうことは工場ではよくありますね。設備管理者も、そうした関連法規に
  精通していなければなりませんね。 またこれは設備を適正で合理性を併合した運用維
  持につながるわけですね。
 そうです。図面の設計作図者が意図して描いた図面を崩してしまってはいけないわけ
  です。図面には合理性も包含しています。
 照明配線は、その見方の基本理念ととて、どのような視点を必要とするのでしょうか。
  管理者の見方というものはありますか。
 設計者は、常に使用目的に沿った合理的なものを思索した結果を作図しているため、
  設備管理者はそうしたことを根底に置いて配線図をみなければなりません。
 なるほど、改修工事や変更工事では、設計者のそうした意図を汲んで行わなければな
  らないわけですね。
 照明設備には、法に定める照度基準もさることながら、用途や目的に応じて必要とさ
  れる明るさや演色性も配慮しなければなりません。ただ、明るさだけを考えた照明設計
  をされているわけではありません。
 そうしたことから、合理性も含めて、極めて広範囲な観点から図面化が成されているこ
  とが理解できました。図面を単なる配線図として見てはいけませんね。
 もちろんです。照明器具の選定から始まり、使用者側に立った点滅器の使いやすさな
  どをレイアウトに盛り込んであって、設計者の配慮は、隅々まで浸透しているのです。
 一方、コンセント配線については、どうですか。
 コンセント設備の設計基本は、おのおのの部屋の用途に沿った計画を立てるというこ
  とであって当然、設計者はそれに従って作図していると考えてよいのです。
 この場合も、ビルや工場では、ときとして、このコンセントを隠してしまうように荷物を置
  いていることがよく見かけられますが、設備管理者としても留意すべきことですね。これ
  はよく見られることですが。
 設備管理業務の原点といえますね。コンセントの存在を隠してしまうことは、設計者の
  意図を消滅させてしまうほか、安全上の問題にも波及することになります。
 コンセント設備での最近の傾向についてお聞きしたい。
 近年では、事務所ビルでのOA設備の普及に関連してコンセントにもその適応性に配
  慮した検討がなされている。これは照明設備にも共通している問題点でもあって、設備
  管理者は、一般設備にも増して深慮すべきです。
 管理技術者が実務上、主として接する図面には、平面配線図がありますが、その他の
  設計図面で参考となるものはありますか
 平面配線図では確認できない部分については、断面図があります。これは立体構造
  部ともいうべきもので、建築駆体の一部を断面し、照明器具、スイッチ、コンセントなど
  の位置を立体的に図面化したもので、平面図と併用することで、設備管理により万全を
  期す効果があげられます。その他に詳細図・結線図などが付加されている場合もありま
  す。
 設計図に併せて施工図がよく付帯されていますが、設備管理者にとっての必要性はど
  のように考えられますか。
 照明設備やコンセント設備での施工工事で用いられるものが施工図です。工事の施
  工は、基本的には施工図で行う場合がほとんどです。しかしながら、当然、設計図に沿
  って作成されたもので、両方は一心同体となる図面です。
 設備管理の現場での、平面配線図の利用価値とじては、いかなることが挙げられます
  か。
図-1 屋内配線用図記号 凡例
 施工図は前述のとおり、設計者の意図通りに
  図面化されたものであるため、設備管理者にと
  っても必要性の高いものです。その他設備管理
  者にとっては平面図では確認できない立体的な
  位置の確認に必要となります。また、機種の確
  認や他の設備との取り合わせ部分のチェックな
  ど、多くの業務に役立つものです。
 こうしてみると、設備管理者は現場実務におけ
  る設計図と施工図の活用が、より確実な管理に
  つながるということが理解できました。それにして
  も、平常から図面の見方に精励しておかなけれ
  ばならないということですね。
 そうです。配線図を理解するため図記号はもち
  ろんのこと、建築図面や消防設備、管工事など
  に用いられるそれぞれの図記号も常に勉強して
  いなければなりません。
 図記号ですが、電気関係の配線図での例として
  は、基本的にはどのようなものを参考にすれば
  良いかを念のため知っておきたいのですが。
 わが国では、屋内配線用図記号JIS C0303の
  凡例(図-1参照)を示しますが、新・旧の図記号な
  ど常に新しい図記号についても留意しておかな
  ければなりません。


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