ECCJ Home | 省エネお役立ち | 目次
1.病院のエネルギー管理と省エネ推進 | 2.病院のエネルギー消費の特徴 | 3.病院の部門ごとの対策 | 4.病院の主な省エネ対策手法 | 5.病院の省エネ対策事例 | 6. 運用改善による省エネ促進ツール・手法の活用
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病院の主な省エネ対策手法
■ ボイラにおける燃焼空気比管理
ボイラ等燃焼機器の空気比の管理を徹底して燃料を節約しましょう
業務部門のボイラは空気比が高く設定されているケースが多く見られます。空気比が高いと燃料を余分に消費します。
省エネ法の判断基準では蒸発量30t/時以下のボイラの目標空気比は1.15〜1.25が示されています。
空気比の簡便な測定は排ガス中の酸素濃度から求めます。
右図から排ガス中酸素濃度 6%(空気比1.35)を3%(空気比1.2)に調整した場合に燃料が約4%節約できることになります。
空気比改善の省エネ効果

■ 蒸気系の熱損失対策
蒸気系の熱損失を軽減しましょう
蒸気系統の熱損失は20〜30%にも及ぶといわれます。
右図は当センターが実施したエネルギー消費に係る実態調査における給湯消費量と給湯用蒸気消費量の時刻トレンドを示しています。給湯使用量の無い深夜においても給湯用蒸気が消費されております。下記に挙げるような対策をしましょう。
蒸気の熱損失
■ 蒸気系の熱損失対策

外気冷房
下図に示すように外気温が室内温度より低い場合に還気を空調機に戻さず、外気を多く取り入れて空調機の負荷を軽減する手法です。
空調機の負荷を軽減する手法
外気冷房の可能期間は室内と屋外のエンタルピによって決まります。右図は2007年気象庁データの最高値の旬間平均値から作成したものです。東京の場合は10月中旬から5月中旬までが可能期間になります。 外気冷房の可能期

■ ナイトパージ
ナイトパージ 左上図に示すように外気温度の低い夜間(空調時間外)に,ビルコンクリート躯体や居室に蓄積された熱を夜の冷気で冷却することで冷房立ち上がり時の冷房負荷を軽減し,省エネルギーを図ろうとする手法です。左下図は,あるビルでナイトパージをしたときと通常(しないとき)の室内温度を比較し たものです。医事課等OAの重装備された管理部門や検査室のように内部設置の機器や躯体等に蓄熱されているゾーンで夜間の冷房を停止している場合は有効な手法です。「冷房立ち上がり時の室温」と「それ以前(前日冷房停止時〜本日冷房運転まで)の外気温」に大きな差があるような季節または日での取組みを検討してみましょう。



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