| ECCJ Home | 総目次 | 目次 |
| 1. 事業概要 | 2. 調査の方法 | 3. 優秀事例にみる省エネルギー技術のスピルオーバーについて |
| 4. 省エネルギー技術コンファレンス | 5. エネルギー使用合理化専門員との座談会 | 6. 優秀事例・機器の分析 |
| 7. 省エネルギーニーズ技術調査 | 8. 次世代化学プロセスの調査 | 9. まとめ | 報告書全文(PDF形式: 604KB) |
| 6.1 省エネルギー実施発表事例の概要 | 6.2 優秀省エネルギー受賞機器の概要 |
| 第6章 優秀事例・機器の分析 | ||
| 平成17年度省エネルギー実施事例発表地区大会(省エネルギーセンター)での発表事例および平成17年度優秀省エネルギー機器表彰(日本機械工業連合会)での受賞機器について、そのポイントとなる要素技術、他の分野でも活用できる概念、要素技術について調査・整理した。 | ||
| 6.1 省エネルギー実施発表事例の概要 | ||
|
平成17年9月20日〜9月30日に全国9地区(北海道:札幌、東北:仙台、関東:東京、東海:名古屋、北陸:富山、近畿:大阪、中国:広島、四国:高松、九州・沖縄:福岡)で「平成17年度省エネルギー実施事例発表地区大会」が開催され、151件の事例が発表された。また、この地区大会で推薦された優秀な事例は、平成18年2月1/2日(東京)〜2月16/17日(大阪)開催の「平成17年度省エネルギー優秀事例全国大会」において再度発表された。
|
||
| [Top] | ||
| 6.2 優秀省エネルギー受賞機器の概要 | ||
|
表6.2に平成17年度優秀省エネルギー機器表彰(日本機械工業連合会)で受賞した11事例の内、3事例の概要を示す。
|
||
| [Top] |
| 表6.1 平成17年度省エネルギー優秀事例全国大会での優秀事例概要 |
| (省エネルギーセンター) |
| 番号 | 地区大会 | 表彰 | 事例名称 | 企業名・ 実施事業所名 |
省エネルギー実施事例の概要 |
| 1 | 関東36 | 経済産業 大臣賞 |
ESCO方式による冷凍・空調省エネ対策システムの展開 | (株)ローソン | ローソン自身がESCO方式を推進し、顧客である各店舗の省エネを推進した。 コンビニ向けに性能のよい安価なモニタリング装置(省エネモニター)を独自に開発し、負荷ごとの計測を行い、各店舗のオーナーが直接省エネ量や省エネ額を認識し、また遠隔システムにより効果検証が完全シート化され、集計やまとめを簡便にしたシステムを開発した。省エネ額は1/2はオーナ、1/2はESCO投資分とした。 |
| 2 | 東海6 | 経済産業 大臣賞 |
石油精製プロセスにおける省エネの実現/我々で実施した重油脱硫装置の大手術! | 出光興産(株) 愛知製油所 |
止めるに勝る省エネはなしの事例である。 重油脱硫装置における高温高圧化、1年間連続運転の過酷な条件下での熱回収を実現した。熱交換器を設置するにあたり、触媒活性、流体のフローパターン、プロセス流体の系内物質収支、熱収支を事前にシミュレーションし、過去10年間以上の運転データで詳細に解析した。また同じ機能の設備を集約化し、不要になった設備の熱源を原料予熱に利用した。 |
| 3 | 東北10 | 資源エネルギー庁長官賞 | 石油製品需要変動に追従できる製油所のエネルギー最適化 | 新日本石油精製(株) 仙台製油所 |
最適制御とJIT「必要な時に必要なところへ必要な量のエネルギー供給」の事例である。 石油製品の100%負荷運転では効率が良いが、低負荷運転時での効率低下への対策を行った。中高圧蒸気を減圧弁で中圧蒸気へ減圧する代わりに背圧発電を行い購入電力を削減した。また蒸留塔の塔底油熱で原油を予熱することで加熱炉の燃料を削減した。さらに、往復動圧縮機への無段階吐出量調整設備導入により電力消費量を削減した。 |
| 4 | 関東30 | 資源エネルギー庁長官賞 | 消費電力の分別・計測システムによるムダな電力消費削減 | シムックス株式会社 | 見える化による省エネ事例である。 独自技術で各工作機械ごとに設置する電力量計を開発した。この電力量計をLAN回線でデータ収集し1分毎の各設備の非稼動時の待機電力消費を計測した。横軸は一分間隔、縦軸は1時間間隔の各設備の稼働状況を画面表示(オセロチャート)することにより、一目で見える化を行った。機器毎に1ヶ月単位で集計、さらに機器グループ別に整理し操作員の省エネ努力を推奨した。削減された電力料金は「省エネ配当金」として従業員にペイバックした。 |
| 5 | 近畿3 | 資源エネルギー庁長官賞 | ESCO利用による業務用ビルにおける空調設備の省エネ対策 | 阪急電鉄株式会社 株式会社阪急ファシリティーズ |
ESCO事業を利用したビル空調の省エネ事例である。 還気温度から給気温度により空調機を制御、各空調ゾーンにセンサーを増設し快適指標によりダンパー制御、キーボックスと連動させ無人室の空調を停止した。快適指標については、平成15年度経済産業大臣賞BEMSを使った業務用ビルの空調省エネルギー「快適空調制御」((株)東芝(http://www.eccj.or.jp/succase/03/b/a_01.html)を参照。 |
| 6 | 中国8 | 資源エネルギー庁長官賞 | 中小21社の知恵と協力〜ここまでやれた省エネ活動〜 | 松江内陸工業団地協同組合連合会 | ディマンド対策の事例である。 松江内陸工業団地協同組合は21企業(食料品製造9社,鉄鋼製品製造等12社)で構成され、電力を共同受電している。デマンド対策を重点にし、「契約電力1815kWを1600kWに低減」を目標としてエアコンの温度設定や省エネ型照明への取替、デマンド警報装置の導入で,1600kWを達成した。また共同冷蔵庫屋根に断熱塗料を塗り熱負荷を低減した。また高効率照明を導入した。 |
| 7 | 九州10 | 資源エネルギー庁長官賞 | 半導体工場における空調・熱源設備の大規模省エネ施策の実施 | ソニーセミコンダクタ九州株式会社 鹿児島テクノロジーセンター |
空調の省エネ事例である。 新設外調機は純水噴霧のエアーワッシャー方式で加湿した。従来は廃棄していた生産冷却水の熱回収、外気冷却の熱回収、外気予熱などを含む統合コントローラで、COP最適制御、負荷予測制御など熱源全体のきめ細かい制御を行った。また、配管抵抗低減施策(バルブ類の適正配置、低圧損継ぎ手、他)を行った。24時間365日稼働をしている生産活動を行っている工場で、年末年始の4日間で、200箇所での切替工事を約2000名の作業員で工事を完了した。供給を止めずに切替工事が最小となる最適工事法・手順を確立した。社外に本省エネ手法や推進ノウハウを積極的に開示・啓蒙する。 |
| 表6.2 平成17年度優秀省エネルギー機器表彰受賞機器の概要 |
| (日本機械工業連合会) |
| 番号 | 表彰 | 機器名 | 申請者名 | 機器・システムの概要 |
| 1 | 経済産業大臣賞 | バスケットレス多段回転炉床式アルミニウム合金熱処理炉 | 日本ファーネス工業(株) | アルミニウム合金部品は、従来バスケットに多数の部品を装入して熱処理を行い、バスケットも加熱していた。開発した熱処理炉は、回転炉床の上に多段の棚を設置し、各段独立した装入・抽出扉を設け、部品を一個ずつロボットワークにより順次挿入・抽出を行うことでバスケットを廃止した。この結果、バスケットの加熱が、不要となり、従来の燃料原単位の42%削減という大幅な省エネルギー化を実現した。また、ロボット採用により完全無人化運転が可能となり、安全性や生産性が向上するとともに、炉がコンパクトとなり工場内スペースの有効活用ができた。本炉はその他の鍛造品焼鈍炉、ばね材焼戻炉などへ展開も可能であり、将来の省エネルギー効果が期待される。 |
| 2 | 資源エネルギー庁 長官賞 |
長寿命保証型LD励起YAGレーザ加工システム(FANUC YAGROBOTシリーズ) | ファナック(株) | 自動車の車体など3次元形状の溶接技術では、光ファイバを通して導光できるYAGレーザを使用するが、従来励起光源としてランプが使用されており、待機電力消費が多かった。今回信頼性の高いLDモジュール(2万時間保証)と、それを励起光源とするLD YAGレーザ発振機を開発した。LDの実用化により待機電流の大幅な削減を実現し、これによりシステムとして70%の電力削減を可能とした。高出力であるため鉄鋼はもちろんアルミニュームの溶接、切断も可能となり、レーザ加工装置としての応用も可能である。 |
| 3 | 資源エネルギー庁 長官賞 |
高性能デスケーリングノズル | JFEスチール(株) (株)共立合金製作所 |
鋼材の圧延ラインにおいては、鋼材表面スケールの噛込みによる表面性状劣化を防止するため、15〜60MPaの高圧水を鋼材に噴射するデスケーリング装置が設置されている。今回、高水圧によるデスケーリングのメカニズムを解明し、ノズル内部構造最適化技術を確立した。これにより鋼材表面スケールの除去性能(表面欠陥比率削減)を飛躍的に向上した上で、デスケーリングに用いられる高圧水(15〜60MPa)の使用量を大幅に削減し、ポンプ電力量の10〜15%削減を達成した。 |
| [Top] |
| 6.1 省エネルギー実施発表事例の概要 | 6.2 優秀省エネルギー受賞機器の概要 |
| 1. 事業概要 | 2. 調査の方法 | 3. 優秀事例にみる省エネルギー技術のスピルオーバーについて |
| 4. 省エネルギー技術コンファレンス | 5. エネルギー使用合理化専門員との座談会 | 6. 優秀事例・機器の分析 |
| 7. 省エネルギーニーズ技術調査 | 8. 次世代化学プロセスの調査 | 9. まとめ | 報告書全文(PDF形式: 604KB) |
| ECCJ Home | 総目次 | 目次 |
|
|
| Copyright(C) ECCJ 1996-2012 |