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1.事業の概要2.調査の方法3.技術ニーズ調査4.省エネルギー調査5.スピルオーバー講演会
6.省エネルギー技術データベース7.まとめ委員会名簿報告書全文(PDF形式:328KB)

6.1 省エネルギー実施発表事例の概要6.2 優秀省エネルギー受賞機器の概要
6.3 データベースキーワード技術体系に関する素案

6.2 優秀省エネルギー受賞機器の概要
  表6.8〜表6.11に平成15年度優秀省エネルギー機器表彰(日本機械工業連合会)での受賞機器の概要を示す。
 番号1〜3については、優秀省エネルギー機器の導入促進を図るため、スピルオーバー講演会においてその技術の省エネルギー可能性について講演を行った。
 るつぼ式低温溶解炉は、アルミの溶解温度に近い加熱温度で溶解できること、排熱を原材料の予熱に回収すること、分散配置手元炉に適していることに特徴がある。
 生産量が一定で推移している場合は中央集中大型炉での操業が効率的であるが、生産量が変動する場合は、分散型小型炉の適炉適所配置も有効である場合がある。このような場合に小型手元炉の導入が有効である。また、適炉適所配置の考え方は溶解炉ばかりではなく圧縮空気を供給するコンプレッサーの集中配置か分散配置かなどに適用できる考え方である。
 ディジタルサーボシステムは、大容量サーボモータと電源回生方式採用サーボアンプを組み合わせたサーボシステムであり、常時油圧ポンプを稼働する油圧駆動部を必要な時に駆動する電動化することにより大きな省エネルギー効果が期待できる。
 エジェクターサイクル冷凍機は車載用冷凍機として新しい冷凍サイクルである。ポイントは2段ノズルを開発しこれにより気液混合を促進しコンプレッサー動力を低減している。
 2段ノズルをもつエジェクターを導入することにより、従来機より冷凍能力は向上(COP1.5)している。固定式に比べてCOP高くはないが移動用として大きな省エネルギー効果が期待できる。

 これら優秀機器を省エネルギー技術データベース個票として追加・補充した。

表6.8 平成15年度優秀省エネルギー機器表彰受賞機器の概要(その1)
(日本機械工業連合会)
番号 表彰 機器名 申請者 機器・システムの概要
1 経済産業
大臣賞
るつぼ式低温溶解適温鋳造型
アルミニウム連続溶解保持炉
(メルキーパー)
日本坩堝(株) アルミ鋳造用アルミ溶解手元炉(適炉適所配置可能)
溶解るつぼとそれと連結した溶湯保持るつぼの2つの黒鉛るつぼを用いる独創的な構造
溶解温度よりわずかに高い温度で連続溶解させた後、鋳造のための適温に保持する方式
溶解炉、保持炉からの排熱を全て挿入原材料の予熱用に回収
メタルロスの低減、溶解材料の歩留まり向上
コスト削減率16%
2 資源エネルギー庁
長官賞
電源回生機能と精密ディジタル
制御の大容量サーボシステム
(FANUC大型ACサーボモータαiシリーズ)
ファナック(株) 高効率電導アクチュエータシステム
大容量・省エネルギーのサーボモータ駆動方式
大容量サーボモータ(磁気回路形状の最適化によるトルク特性の向上、磁石の内部埋め込み型ロータ構造)
電源回生方式採用大容量サーボアンプ(低損失パワートランジスタと電源回生方式の採用)
サーボシステム化技術(複数のサーボアンプでサーボモータ1台を駆動する技術、複数のサーボモータで1つの送り軸を駆動する技術)
省エネルギー効果67%(100トン射出成形機の油圧駆動部の代替例)
3 資源エネルギー庁
長官賞
エジェクターサイクル冷凍機 (株)デンソー 車載用冷凍機
通常の冷凍サイクルにおいて膨張弁で発生するエネルギー損失を、膨張弁に代えてエジェクターを採用することにより回収し、コンプレッサー動力を軽減
膨張可変機能をもたせた2段ノズルをもつエジェクターの開発
エジェクターの導入により冷凍能力が向上(COP1.5)し、また、エバポレータ、コンデンサーも小型化
車両燃費削減率60%、製品コスト削減率10%(6トン冷凍車例)

表6.9 平成15年度優秀省エネルギー機器表彰受賞機器の概要(その2)
(日本機械工業連合会)
番号 表彰 機器名 申請者 機器・システムの概要
4 日本機械工業連合会
会長賞
LPG船(中速船)の推進性能
を高める新型船首形状
SEA-Arrow(Sharp Entrance Angle bow as an Arrow)
(株)川崎造船 中速船の船首形状
垂直なプロファイルをもつ船首形状(LPG船のような全長が制限された船型船舶に適用)
船首波が大幅に減少し、従来船に比較して造波抵抗が大きく減少
同一船速で主機馬力の6%低減、同一馬力において船速の増加
C重油の使用量を1日当たり約3トン削減、1万トン/20年削減(大型LPG船)
5 日本機械工業連合会
会長賞
700Kw級再生サイクル
ガスタービンを用いた
コージェネレーション
システム(GP700D)
川崎重工業(株)
東京瓦斯(株)
大阪瓦斯(株)
東邦瓦斯(株)
再生サイクル(空気予熱)ガスタービンコージェネシステム
最新のタービン翼冷却技術によりタービン入口温度の高温化
希薄予混合燃焼による低NOx燃焼
発電端効率23.5%(従来比20%向上)
排熱回収効率51.8%
総合熱効率75.3%(従来比5%向上)
イニシャルコストの従来比20%低減
6 日本機械工業連合会
会長賞
冷却温度変化に対応する
能力増強型高速2段スクリュ
冷凍機
(iZシリーズ、iZαシリーズ)
(株)神戸製鋼所 インバータ制御部分負荷運転対応冷凍機
冷凍温度-30℃〜-60℃の広い温度範囲でインバータにより圧縮機回転数制御を行い部分負荷運転対応
冷凍温度が低下し圧縮機吸込圧力が下がるにつれて回転数を増加させ冷凍能力を増強
回転数制御により1段側と2段側の圧縮比が最適に保たれ、部分負荷効率向上
50%負荷時の消費電力は100%負荷時の50%(従来比35%改善)
7 日本機械工業連合会
会長賞
低温排熱利用気化式加湿型
空調機(エコウェット)
(株)テクノ菱和 低温(30℃)排熱を利用可能な精密温湿度制御空調機
蒸気噴霧に代わる加湿用濡れ壁を用いた気化式加湿空調機
空調機出口空気の露点温度で気化式加湿上流側の加熱コイルの加熱量を制御して加湿量を制御
利用価値のなかった冷凍機排熱等低温エネルギーの利用も可能
従来機に対して、消費エネルギー57%、CO2排出量53%削減

表6.10 平成15年度優秀省エネルギー機器表彰受賞機器の概要(その3)
(日本機械工業連合会)
番号 表彰 機器名 申請者 機器・システムの概要
8 日本機械工業連合会
会長賞
ダイレクト アキシャル
ブロー乾燥機(エコマイティー)
(株)アサヒ製作所 業務用クリーニング向け直接熱風加熱乾燥機
従来は、蒸気ヒーターで加熱した熱風を機械上部からパンチング穴を通して内胴内部に導入し衣類乾燥する構造のため損失が大きかったが、本機では、熱風を内胴前後の開口部から直接吹き込む構造とし、熱風と品物(リネン材)の均一な接触を促し熱効率を大幅に向上させた
乾燥時間の短縮(従来比41%減)、リネン材の消耗の低減、ドレンヒーターで外気をプレヒート
従来比電気消費量41%削減、蒸気消費量46%削減
9 日本機械工業連合会
会長賞
設備利用率を20%向上した
1,000kW風力発電設備
(MWT-1000A)
三菱重工業(株) 低風速対応風力発電設備
翼の内部構造、翼材料、翼型、翼長など翼の改良により低風速(平均風速6〜8m/s)対応
設備利用率20%改善
低風速域(平均風速6〜8m/s)発電量25%改善(従来比)
10 日本機械工業連合会
会長賞
大容量トランスレス
UPS(UNIPARAシリーズ)
(株)日立製作所 400V対応トランスレスインバータ方式無停電電源装置
PWM(Pulse Width Modulation)整流器とPWMインバータを組み合わせてトランスレス方式
入出力400V対応仕様とすることで、従来の200V機に比べ入出力電流が半分になり電源設備全体としてサイズの低減、損失の低減
単機を並列に接続するユニットパラレル方式により、常に最適台数での運用ができ、設備利用率向上
年間損失電力量42%削減(従来比)
11 日本機械工業連合会
会長賞
シャフトレス駆動式による
損紙低減と準備時間短縮
システムを装備した
商業用オフセット輪転機
(LITHOPIAMAX シリーズ /BT2- 800SSS )
三菱重工業(株) 分散配置モータ駆動商業用オフセット輪転機
各機器に単独のモータを装備して動力伝達シャフトを廃止し、動力損失を低減
各機器に単独のモータを装備することで各機器個別の制御が可能
損紙の低減、各機器の独立並行作業による準備時間の短縮
動力節減率15%(従来比)

表6.11 平成15年度優秀省エネルギー機器表彰受賞機器の概要(その4)
(日本機械工業連合会)
番号 表彰 機器名 申請者 機器・システムの概要
12 日本機械工業連合会
会長賞
10kW級DCモーター搭載
全密閉形スクロール圧縮機(HEB形)
三菱電機(株) 大型DCモーター駆動空調用圧縮機
DCモーターを圧縮機に組込んだ状態で着磁する
駆動用インバータの出力電圧範囲の拡大と過変調PWM制御によりモーター駆動システムの広範囲な高効率運転
1200rpm/5.5kW/COP2.8〜7200rpm/42kW/COP3の広範囲な運転性能
高出力域へのDCモ−ターの導入により、従来の誘導電動機に比べ発熱の問題がない
従来機に比較しCOP22%改善、消費電力および運転コスト19%削減
13 日本機械工業連合会
会長賞
埋込磁石同期モータ(IPM)
による2連油圧ポンプシステム
(高圧スーパーユニット)
ダイキン工業(株) インバータ制御2連(定圧大容量および高圧小容量)油圧ポンプ
高速インバータおよび2連大小定容量油圧ポンプを用い、高圧時は小容量ポンプ、低圧時は大小両ポンプを駆動して流量増大
自律切換制御方式により、負荷状態に合わせて必要な時に必要なだけの流量を供給
従来の固定容量ポンプシステムに比べ、負荷圧力保持時のためのポンプ駆動や余剰流量の排出削減
永久磁石埋込型同期モータとワンチップマイコンによるインバータおよびポンプシステム制御
熱プレス実加工試験で従来機に比べ80%の省エネルギー
14 日本機械工業連合会
会長賞
非対称スクロール圧縮機搭載
ガスインジェクション方式
店舗用パッケージ型空調機(HiインバータIVX)
(株)日立空調システム 店舗用スクロール圧縮機パッケージエアコン
スクロール圧縮機の高効率化(スクロール形状改善、環油構造改善、流体損失低減:COP5%改善)
サイクル性能改善(対向流熱交換器開発、圧縮機中間室でのガスインジェクションによる圧縮機動力の低減
プロペラファン、吹出グリルの改良、低圧損フィンの開発による通風抵抗の低減
コスト回収年数2.7年

6.1 省エネルギー実施発表事例の概要6.2 優秀省エネルギー受賞機器の概要
6.3 データベースキーワード技術体系に関する素案

ECCJ Home目次
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6.省エネルギー技術データベース7.まとめ委員会名簿報告書全文(PDF形式:328KB)

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