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講評
審査委員会委員長 浅田浄江

浅田浄江さん
 いよいよ今年、地球温暖化防止に向けて京都議定書の第一約束期間(2008年〜2012年)に突入しました。地球温暖化によって地球はどうなってしまうのか、各国の研究者でつくる「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」と日本の研究者によって、日本の近未来像について報告が相次いでいます。私たち一人ひとりの行動がますます求められています。
 応募件数は合計で186件。年齢的にみると中学生がほとんどで97%、中でも中学一年生が84%を占め、小学生と社会人はわずかでした。地域的には前年と同じく西高東低で、関東以北の応募は0でした。
 審査・選定に当たっては、審査委員を務めた5人の評価はほぼ一致していて、迷いの無いところでした。その際配慮した点は主に以下の3点です。@省エネルギーの趣旨を押さえ、実践と効果がデータと共に明確に示されているかどうか。Aすでに知られている一般的な省エネメニューであっても、それを自ら知ってきっかけとし、自身の生活の中で実践し、その気づきを自分の言葉で訴求しているかどうか。B仮説を立てた上で、実践し、その効果を計る際に独自性、ユニーク性を有しているかどうか。
  最優秀賞を受賞された近藤さんの「私の省エネあれこれ」はタイトルこそ平凡ですが、個々の取り組みはよく考えられたものであり、それぞれの効果について実証的に検証されている点が高い評価を得ました。特に、誰でもが気がつきそうでいて実は見過ごしていた給湯器の待機時消費電力への着目とそれを解消するための工夫をはじめ、普及が容易で継続性も期待できるアイディアが多く盛り込まれています。本コンクールの趣旨に大いに合致しているものとうれしく思います。
  さて、省エネルギーには地道で継続性のある実践が欠かせません。そのような観点から4年連続応募の奈良県の王子町立王子小学校に別枠で奨励賞を授与することとしました。長年にわたって、教育の一環として地域を巻き込み、次々に新しい活動を取り込んでいる点に感心しました。今後は、省エネに関して効果をデータで示す取り組みにも挑戦してほしいところです。他の学校にも継続的に省エネ実践に努力してほしいというモデルケースとしての思いも込めています。
  省エネルギーについては、知識はないよりはあった方がよいのですが、知っているだけでは事態は変わりません。実践してこそ意味があるのです。本コンクールがそのきっかけになることを期待しています。


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